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アランモルト ポムロール カスクの特徴とアラン蒸溜所の歴史

■アランモルト ポムロール カスクの特徴

アランモルト ポムロール カスクは、フランスにあるボルドーのポムロール地区の赤ワイン樽で熟成されたウイスキーです。
バーボンカスクで8年間もじっくり熟成させた後、さらにポムロールワインカスクでも6ヶ月間熟成させるという大変な手間をかけて造られているため、まるでワインを飲んでいるかのようなエレガントな味や香りが楽しめると、大評判のウイスキーです。
色はややピンクがかったなオレンジ色で、味はフレッシュなフルーツをイメージさせるような甘みが感じられます。
さらに、甘いハチミツをたっぷり塗り込んだクラッカーのような味わいも感じられるのが、アランモルト ポムロール カスクの特徴です。
アランモルト ポムロール カスクのアルコール度数は、50％です。
アルコール度数がやや高めとなっていますが、エレガントな味わいであるため、それほどキツさを感じません。
ほんの少しピリリとした刺激があり、飲む人をワクワクした気持ちにさせてくれるお酒です。

■アラン蒸溜所の歴史とハロルド・カリー氏

アランモルト ポムロール カスクを製造・販売しているのは、アラン蒸溜所です。
アラン蒸溜所は、設立からまだ20年ほどしか経っていない歴史の浅い蒸溜所なのですが、アラン・バレルリザーブ、アラン・クォーターカスク、アラン21年など次ーに話題のウイスキーを販売しており、すでに世界中のウイスキーファンたちの間で注目の存在となっています。
アラン蒸溜所が誕生したのは、1995年です。
ハロルド・カリー氏は、シーグラム社やペルノー社などに在籍していたことがあり、ウイスキー業界では、とても有名な人物でした。
そんな彼には、いつか自分の蒸溜所を造りたいという長年の夢が合ったのです。
その夢を実現させるために目を付けた場所が、アラン島でした。

■アラン島について

アラン島は、スコットランドのキンタイア半島と南部高地に挟まれたクライド湾内に位置しています。
豊かな自然環境に恵まれていることから「スコットランドで最も美しい島」と呼ばれ、王室のリゾート地だったことから「ロイヤルアイランド」とも呼ばれている島です。
また、スコットランドの地形や特徴をすべて備えていることから「スコットランドのミニチュア」と呼ばれることもあります。
そのようなさまざまな呼ばれ方をするアラン島ですが、昔はウイスキーの生産地だったのです。
主に密造酒が製造されており、一時期は島内に50軒以上の蒸溜所がありました。
しかしながら、1836年には島内にあった蒸溜所がすべて閉鎖されてしまうのです。
その後は、1995年までウイスキー造りがストップしてしまったという歴史があります。

■ハロルド・カリー氏がアラン蒸溜所を設立

ハロルド・カリー氏は、資金繰りや土地の問題などをなんとかクリアして、1995年にアラン蒸溜所を立ち上げると、精力的にウイスキー造りに取り組んでいきました。
そして、アラン蒸溜所で生産されたウイスキーは、多くのウイスキー愛好家たちの間で称賛されるまでに成長し、2005年にはイギリスのクィーンズアワード・フォア・エクスポートも受賞しています。
2015年には、625万ポンドもの売り上げを出したそうです。
アラン蒸溜所の創業者であるハロルド・カリー氏は、2016年3月に91歳でこの世を去りました。
しかし、ハロルド・カリー氏がなくなった後も、彼のウイスキー造りの意志を受け継いだ従業員たちによって、今もさまざまな銘柄のウイスキーが製造されています。
このアランモルト ポムロール カスクも、ハロルド・カリー氏やアラン蒸溜所の従業員たちによる努力や情熱によって、生み出された素晴らしいお酒です。
アラン蒸溜所のウイスキーは、スコッチウイスキーの特徴であるピート臭が少ないものが多いので、初心者でも飲みやすいと評判です。
アランモルト ポムロール カスクも、ワインのような感覚で味わえますので、ぜひその味を楽しんでみてください。