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色鮮やかで大胆な絵柄が魅力的な六角型の九谷焼ボトルを使用した2007年


■九谷焼の魅力をいかんなく発揮したボトルが印象的

「サントリーウイスキー 響21年 九谷焼 吉田屋風山水図六角瓶 2007」はサントリーの「スペシャルボトルコレクション」シリーズの一種として、2007年に発売された商品です。
ボトルの中には酒齢21年以上の多彩で希少なモルト原酒の樽から厳選したモルト原酒と、酒齢21年以上のグレーン原酒の樽から吟味したグレーン原酒をブレンドした「響21年」がボトリングされています。
優雅で奥行きのある香味と滑らかな口当たりが魅力の「響21年」は、サントリーの匠の技を持つブレンダーが丁寧にブレンドした最高峰のプレミアムブレンデッドウイスキーです。
そんな「響21年」を詰めた「サントリーウイスキー 響21年 九谷焼 吉田屋風山水図六角瓶 2007」のボトルは、350年の歴史を持つ九谷焼が使用されています。
19世紀はじめに九谷の再興を期して開かれた「吉田屋窯」は、幽雅さと豪壮さが特徴の九谷焼を生み出すことでも有名な窯です。
「サントリーウイスキー 響21年 九谷焼 吉田屋風山水図六角瓶 2007」の六角のボトルに描かれているのは山河や船、楼閣で、六角の各面に絵柄が連続するように仕上がっています。
このボトルを手掛けたのは九谷上絵付けの名匠・澤田富雄で、熟練の筆によって一瓶一瓶に重厚な色彩で力強く描かれました。
色鮮やかな色彩と大胆な絵柄を特徴とする九谷焼の魅力があふれ出た、まさに芸術品と呼ぶにふさわしいボトルとなっています。

■「響」を生み出す多彩な原酒たち

奥深い香味を構成する「響」には多数の原酒が用いられており、それらの原酒はサントリーが所有する3つの蒸溜所で造られています。
1つ目は1923年に山崎の地に建設された山崎蒸溜所で、サントリーの創業者・鳥井信治郎がジャパニーズウイスキー造りを決意して建てた蒸溜所です。
2つ目は山梨県の甲斐駒ヶ岳に抱かれた森の中にある白州（はくしゅう）蒸溜所で、1973年に山崎蒸溜所に次ぐ2番目の蒸溜所として誕生しました。
白州蒸溜所はサントリーウイスキーの生誕50周年を祝って建設された蒸溜所でもあり、南アルプスの地下をくぐり抜けてきたほど良いミネラルを含む軟水の天然水を原酒の仕込み水に使用しています。
3つ目の蒸溜所は愛知県知多半島・伊勢湾を望む地に建つ知多蒸溜所で、サントリーグループのグレーンウイスキーとスピリッツの蒸溜所として1972年に設立されました。
サントリーウイスキー「知多」の原酒と、「響」や「角瓶」などのブレンドに欠かせないグレーンウイスキーの生産を行っており、さまざまな味わいのウイスキーに対応するため複数のウイスキー原酒を造り分けています。
このような蒸溜所は世界でも非常に稀な存在で、知多蒸溜所で造られるグレーン原酒があるからこそ、モルト原酒の個性を引き立てつつ調和に導くサントリーのウイスキーは出来上がるのです。
「サントリーウイスキー 響21年 九谷焼 吉田屋風山水図六角瓶 2007」の「響21年」にも、3つの蒸溜所で丹精込めて造られた原酒たちが使われています。

■コレクターが多い焼き物コレクション

サントリーでは「響」と日本文化を共鳴させるがごとく、さまざまな焼き物をウイスキーのボトルに使用している商品が多数販売してきました。
「サントリーウイスキー 響21年 九谷焼 吉田屋風山水図六角瓶 2007」のように九谷焼を使ったボトルもあれば、有田焼をウイスキーのボトルに使用したものもあります。
2001年から発売が始まった「響21年スペシャルボトルコレクション」は販売本数が限られていることや、日本文化の粋を極めた価値の高い陶磁器が使われていることから人気のあるシリーズです。
毎年異なるデザインで発売されるとあってコレクターも多く、日本文化に興味を持つ海外のウイスキーファンの間でも高い評価を得ています。
サントリーではほかにも日本磁器の誕生400年を記念して、2016年に「響35年スペシャルボトル」を発売しました。
伝統と現代の美が融合した「響35年スペシャルボトル」にも有田焼と九谷焼のボトルが使用され、「響21年スペシャルボトルコレクション」と同様に多大な人気を集めました。