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限定生産の貴重な15年物・エヴァン・ウィリアムス15年

■エヴァン・ウィリアムスはバーボンの世界シェアトップクラス

エヴァン・ウィリアムスはアメリカ合衆国ケンタッキー州で製造されているバーボンウイスキーです。
日本ではあまり馴染みがない方が多いかもしれないですが、実は世界NO.2の販売量を誇っているバーボンウイスキーになります。
ちなみにNO.1はきっと多くの方がご存知のジムビームです。
バーボンは原料にトウモロコシを51％使用したものであり、アメリカのケンタッキー州で造られているウイスキーを指しています。

■名前の由来となった人物こそエヴァン・ウィリアムス氏

実はこのエヴァン・ウィリアムスという名前はある人物の名から由来しています。
それは、1783年、ケンタッキー州ルイビルでライムストーンが湧き出る水を利用し、トウモロコシを原料として世界で初めてバーボンを造ったと言われるエヴァン・ウィリアムス氏の名前から取っています。
彼は、「バーボンの始祖」と呼ばれておりバーボンを初めて造った人物なのです。
バーボンを初めて造ったとして有名なのは、「バーボンの父」としても知られているエライジャクレイグ牧師ではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、牧師が初めてバーボンを造ったのは1789年になるので、エヴァン・ウィリアムス氏のほうが先に生み出していました。
また、エヴァン・ウィリアムスはトウモロコシを原料にウイスキーを造った人物ですが、これを偶然焦がしてしまった樽に詰めて、現在のバーボンを確立させたのがまさにエライジャクレイグ牧師になります。

■エヴァン・ウィリアムスが誕生したヘヴンヒル蒸溜所

エヴァン・ウィリアムスが製造されているのは、ケンタッキー州にあるバーズタウンという町にあるヘヴンヒル蒸溜所です。
1935年にジョセフ・L・ビーム氏とケンタッキー州で有名な蒸溜家一族として知られているシャビラ家により設立されました。
ただこちらの蒸溜所は1996年に落雷によって火災の被害に遭い、9万バレルものバーボンが倉庫から流れて引火してしまいました。
その後1999年に買収したルイビルにあるバーンハイム蒸溜所を建て替え操業を再開し、そこで現在も製造をされています。
火災後の数年間はブラウンフォーマンとジムビームが生産能力を提供されていました。
新しくなったヘヴンヒル蒸溜所は今では巨大な蒸溜所に成長しており、扱っているブランドはその数200種を超えるとも言われています。
エヴァン・ウィリアムスのほかにも、前述のクレイグ牧師の名前が付けられた「エライジャクレイグ」「ヘンリーマッケンナ」「ジョンハミルトン」「J.W.ダント」などのバーボンが並びます。
エヴァン・ウィリアムスのボトルでは現行品と旧ボトルが存在するものがあるのです。
旧ボトルと言われるものが、バーズタウンにあった火災前のヘヴンヒル蒸溜所のものであり、現行品と言われるものが火災後に建て替えられた新しいヘヴンヒル蒸溜所のものになります。
ヘヴンヒル蒸溜所で造られるバーボンのほとんどはトウモロコシを78％も使用しており、発酵や蒸溜、ボトリングに至るまですべて独自の技術や製法で造られています。
中でもヘヴンヒル蒸溜所で有名なのがその製法です。
サワーマッシュと呼ばれるものが取り入れられており、発酵中にバクテリアが繁殖してウイスキーの味を損なわないように、もろみを一度発酵させて蒸溜後に残ったもろみを25％以上加えてさらに72時間以上かけ発酵させるという方式を採っています。
この方式により糖化条件が良くなってもろみに酸味が増し、スピリッツ全体の香味をUPさせることに成功しているのです。
熟成にはアメリカンホワイトオークの新樽を使ったり、原酒はチャコールフィルターでろ過されたりなどこだわりのある製法で、いくつものバーボンを生み出しています。

■エヴァン・ウィリアムス15年

エヴァン・ウィリアムス15年は、限定生産の15年物のボトルです。
ヘビータイプのシングルバレルバーボンとなっており、50.5％ものアルコール度数とだけありガツンとした燃えるような味わいと独特の臭み、苦みを強く感じこの個性こそがうまみに変わっているバーボンになります。