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エズラブルックス・オールドエズラ7年の歴史的背景

■混同されがちなエズラブルックス・オールドエズラ7年

エズラブルックス・オールドエズラ7年は、ケンタッキー州で誕生した、バーボン・ウイスキーです。
エズラ・ブルックスは1950年代にリリースされ、1960年代にはジャックダニエルのライバル・ウイスキーとして一世を風靡しました。
「エズラ・ブルックス」と「オールド・エズラ」は、しばしば混同されることがあります。
簡単に言うと、エズラ・ブルックスを長期熟成させたものが、オールドエズラになります。
エズラブルックスとオールドエズラ誕生の歴史を振り返りながら、エズラブルックス・オールドエズラ7年の特徴についてご紹介します。

■エズラブルックスの誕生

エズラブルックスの製造を手掛けたホフマン蒸溜所は、19世紀に建設され、1912年に倒産、数年後に再建されたという歴史を持つ蒸溜所です。
再建後新しいバーボン・ウイスキーと考案されたのが、エズラブルックスでした。
エズラブルックスは、1950年代にリリースされますが、発売された当初はそれほど注目されず、売上もいまいちでした。
そこで、当時破竹の勢いで売上を伸ばしていたジャック・ダニエルに対抗する戦略を考えつきます。
この戦略が大当たりし、エズラ・ブルックスは一躍有名なウイスキーの仲間入りを果たしました。
その後エズラブルックスは、ケンタッキー州で代々蒸溜を営んできた名門、メドレー社に買収されます。
ウイスキーの製造もメドレー蒸溜所で行われるようになりました。
1980年代後半から1990年代前半にかけて、メドレー蒸溜所の所有者は代わりますが、1993年、エズラブルックスのブランド所有権が、デイビッド・シャーマン社に渡ります。
デイビッド・シャーマン社は「ラクスコ社」と改称し、エズラブルックスという、ブランドを守り続けています。

■オールドエズラについて

オールドエズラは、エズラブルックスを長期間寝かせて造られる、バーボン・ウイスキーのことで、熟成期間によって7年・12年・15年と種類があります。
エズラブルックスは、原料となるトウモロコシの比率を通常よりも多めに使って造られます。
通常トウモロコシは、原料の51％以上という割合で造ることが義務付けられています。
しかしエズラブルックスは、定められた比率よりも高い割合でトウモロコシを使用することで、まろやかで味わい深いバーボンウイスキーに仕上げます。
さらに熟成させることでバーボン特有のコクのある風味が加わります。
どんな風味になるかは、オールドエズラを飲んでみるとわかるでしょう。
エズラブルックス・オールドエズラは、現在ラクスコ社がブランドを所有し、エズラ・ブルックス・ディスティリング社が製造を手掛けているということですが、どの蒸溜所で製造しているかは公表されていません。
ラクスコ社はボトラーズで、蒸溜所から原酒を購入してブレンドし、独自のウイスキーとして商品化しています。
蒸溜所先を公表しないケースは珍しくなく、公表を控える理由もさまざまです。

■エズラブルックス・オールドエズラ7年の特徴

オールドエズラは、エズラブルックスを7年間熟成させて造られたバーボンウイスキーです。
良質のトウモロコシを贅沢に使い、低温・低アルコール度数で蒸溜するなど、こだわりの製造方法で造られたエズラブルックス・オールドエズラ7年は、エズラブルックスが持つマイルドな味わいに加えて、芳醇な香りと適度な熟成感が楽しめます。
アルコール度数は、エズラブルックスよりやや高めの50.5度で、バニラエッセンスにオーク、内側からフルーツの甘い香り立ちます。
口に含むと、ナッツのようなコクと甘みが広がり、カラメルシロップのような甘みが後に続きます。

■愛され続けるエズラブルックス・オールドエズラ7年

蒸溜所やオーナーが代わっても、ロングセラーで愛され続ける、オールドエズラ。
エズラブルックスを熟成させたオールドエズラには、コクとまろやかさが加わり、エズラブルックスとは違ったおいしさがあります。
トウモロコシを原料とする、アメリカの典型的なウイスキーを体験するなら、エズラブルックス・オールドエズラ7年を試してみてはいかがでしょうか。
オールドエズラに興味があり、どの種類から試したらいいか迷っている人にも、エズラブルックス・オールドエズラ7年はおすすめです。