お酒買取なら大阪のネオプライス

ウイスキー諸島なる島々とその中のウイスキーの聖地とは

■スコットランドに連なる島々
スコットランドにはいくつかの島々が連なっており、スコッチウイスキーの産地として世界中にその名を知られる蒸留所がたくさんあることで知られています。
スコットランドの西南に位置するアイラ島は「ウイスキーの聖地」と呼ばれていますが、そもそもスコットランドの西南に広がるヘブリディーズ諸島の自体、蒸留所が多くあり、上質のスコッチウイスキーを生み出してきた歴史から「ヘブリディーズ”ウイスキー”諸島」と呼ばれるほどです。
スコットランド本島にもたくさんの蒸留所があり、最盛期には34もの蒸留所が存在しましたが、質より量に転嫁したウイスキー作りで評判を落とし、もっとも多くの蒸留所があったキャンベルタウンですら衰退していきました。
その点、ヘブリディーズ諸島は、それぞれの島の持ち味をシングルモルトウイスキーの特徴として生かせたことから、蒸留所閉鎖の流れを受けながらも、今もなおスコッチウイスキーを作り続けています。

■ウイスキー諸島の特徴
ウイスキー諸島とまで言われるほど、スコッチウイスキー作りが盛んなヘブリディーズ諸島は、手付かずの自然が残る美しい島々で成り立っています。
そのため、土地の風土や気候を取り込むのが特徴のシングルモルトウイスキーを作るには、絶好の場所だったわけです。
例えばスカイ島には有名なタリスカー蒸留所がありますが、そのヘブリディーズ諸島の中でもとりわけ蒸留所が多くあることで知られているのがアイラ島です。
チャールズ皇太子お気に入りのラフロイグや、アイラ島でもっとも有名といっていいボウモア、さらに個性とクセの強さで知られるアードベッグなど、8つの蒸留所がそれぞれ特徴のあるシングルモルトウイスキーを作っていることから、アイラ島はウイスキーファンにとって聖地であるというわけです。
とはいえ、ジュラ島にはジュラ島特有の味わいを持つシングルモルトウイスキーがあることから、ヘブリディーズ諸島はスコッチウイスキーを探究するにはまさにうってつけと言えるでしょう。

■アイラ島の由緒ある蒸留所たち
アイラ島はピートの生産が盛んなことから、特にピート香の強いシングルモルトウイスキーが作られてきたことで有名です。
もっとも古い歴史を持つのは1779年に作られたアイラ島最古の蒸留所であるボウモア蒸留所で、さらにアードベッグ蒸留所が2015年に創業200年を迎えています。
ウイスキーの歴史はおよそ200年と言われていますので、ボウモアもアードベッグも、まさにウイスキーの歴史を刻んできた蒸留所と言えます。
また、英国王室のチャールズ皇太子が好むラフロイグも、ここ、アイラ島にあることから、まさにウイスキーの聖地と呼ばれるにふさわしい場所であることは明らかです。
全ての蒸留所が海に面しており、もっとも広大な敷地を持つラフロイグや、小さな岬という意味のアードベッグは、その名の通り、小さな蒸留所であるなど、規模こそ違うものの、それぞれ異なる特徴を持つ蒸留所が作り出すシングルモルトウイスキーはどれも個性的です。
強いピートと潮の香がするという点は共通していて、これはアラン島という場所がシングルモルトウイスキーに与えている一番の特徴でしょう。

■クセと個性の強さではダントツのアードベッグ
アードベッグ蒸留所が作り出すシングルモルトウイスキーは、特にピート香が強いことで知られ、アイラ島の蒸留所の中でもとりわけクセと個性が強烈だとされています。
とはいえ、創業して200年を迎えることからも分かるように、アードベッグ蒸留所が作り出すシングルモルトウイスキーにハマるスコッチウイスキーファンは多く、「アードベッグ10年への道」というシリーズの第一弾であった「ベリーヤング」の大ヒットを受け、作りだされた第二弾が「スティルヤング」です。
1998年蒸留の8年熟成で、ベリーヤング同様に度数の高いカスクストレングスでありながら滑らかで甘みがあり、アードベッグならではのスモーキーフレーバーと潮の香りのバランスが非常によく調和しています。
限定販売ということもあって、コレクター垂涎の的と言えるシングルモルトウイスキーとなっています。