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カスクストレングスでボトリングしたエドラダワー本来の豊かな風味が味わえる逸品

■カスクストレングスでボトリングした秀逸品

「エドラダワー 11年 ストレートフロムザカスク コートドプロヴァンス」はエドラダワー蒸溜所の人気シリーズ「ストレート・フロム・ザ・カスク」の中の一本です。
このシリーズはそのネーミングからもわかるように、樽から出したそのままの状態でボトリングしました。
すなわち「エドラダワー 11年 ストレートフロムザカスク コートドプロヴァンス」は一切の加水を行わないカスクストレングスタイプのウイスキーで、シリーズすべてのボトルが500mlに統一されています。
「ストレートフロムザカスク」はややタンニンの渋みが感じられるウイスキーで、「エドラダワー 11年 ストレートフロムザカスク コートドプロヴァンス」もエドラダワー特有のコーヒーフレッシュを思わせるクリーミーな口当たりが楽しめます。
ハーブ感とスパイシーさも同時感じられる香味は、まさにエドラダワーの旨味が凝縮された至極の逸品です。

■ほかにも秀逸品が多数揃う人気シリーズ

エドラダワーの「ストレートフロムザカスク（SFTC) 」シリーズではこれまでに、「エドラダワー 11年 ストレートフロムザカスク コートドプロヴァンス」以外にもシェリーやボルドー、シャルドネにバローロなどをリリースしてきました。
さらに同シリーズのラムやマデラも人気で、いずれも10～12年の長期熟成ウイスキーとなっています。
「エドラダワー 11年 ストレートフロムザカスク コートドプロヴァンス」は1996年に蒸溜されたウイスキーで、カスクストレングスでのボトリングのためアルコール度数は58.6度と高めです。
そのほかのシリーズ商品もアルコール度数が高めで、最もアルコール度数が低いマデラとシャルドネでも56.8度と高いアルコール度数を誇ります。
また一番高いアルコール度数に仕上がっているのがラムの58.9度で、それぞれの味わいが異なることから中にはアルコールの強さをあまり感じさせない点もこのシリーズの魅力となっています。
とはいえ全体的に57度以上のアルコール度数があるのが「ストレートフロムザカスク（SFTC) 」シリーズの特徴で、特にウイスキー好きに大変人気のある商品としても有名です。

■農夫によって建設されたエドラダワー蒸溜所

「エドラダワー 11年 ストレートフロムザカスク コートドプロヴァンス」を生産したエドラダワー蒸溜所は、1825年に南ハイランドで誕生しました。
エドラダワー蒸溜所の設立にあたっては特定の創業者がいたわけではなく、地元の農夫がアソール公から土地を借り入れて蒸溜所を建設したのがエドラダワーの歴史の第一歩です。
蒸溜所建設場所は南ハイランド・パースシャーが選ばれ、さらにパースシャーのピトロッホリーという町から3km行った高台の地が候補となりました。
そして出来上がったのはスコットランドで最も小さな蒸溜所で、1週間に生産できるウイスキーの量はホグスヘッド樽に換算してたったの14樽しかありません。
ホグスヘッド樽は250リットル入るウイスキーの貯蔵用樽としては小さめのほうで、480リットルのパンチョン樽や500リットルのバット（ラテン語で「大きい」の意味）に比べると約半分となっています。
特にシェリーバットで造られるウイスキーはホグスヘッド樽の2倍の容量となるため、スコットランドにあるほかの蒸溜所の1/40しか生産できない算段です。
しかしこれはエドラダワー蒸溜所が少人数でウイスキーを手作りしていることによるもので、製造部門にはたった3人のスタッフしかいません。
しかもポットスチルも初溜基と再溜基がそれぞれ1基ずつしかないため、スコットランドの一般的な蒸溜所が1週間で生産する量をエドラダワー蒸溜所では1年間かけて生産することになります。
ですがエドラダワー蒸溜所はあくまでも手作りのウイスキーにこだわっており、創業から幾年の歳月を経た今もポットスチルの数を増やすことなくウイスキーの生産を続けています。
その個性と味わいは多くのウイスキーファンに支持され、スコットランドで最も小さな蒸溜所ながら、エドラダワーの名前は世界中で知られていると言っても過言ではありません。