お酒買取なら大阪のネオプライス

レアアイテムを続出させた新しいウイスキーメーカー

■ジャパニーズウイスキーにおける二大メーカーといえば
ウイスキーには世界5大産地があることで知られていますが、今ではその5大産地の1つに日本が含まれていることはよく知られています。
NHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」によって、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝の奮闘の歴史が、政孝を支えた妻のリタとともにお茶の間に大反響をもたらしたからです。
それにともなって、サントリー創業者である鳥井信治郎が果たした役割もまた、ジャパニーズウイスキーの歴史に欠かせないものであることがわかり、長きにわたってジャパニーズウイスキーの歴史は、竹鶴政孝のニッカウヰスキーと、鳥井信治郎のサントリーの歴史だったと言っても過言ではありません。
サントリー角瓶を大ヒットさせた鳥井信治郎の寿屋洋酒店の創業から98年後、そして、大日本果汁株式会社として創業し、のちにニッカウヰスキーとなる竹鶴政孝の創業から70年後となる2004年、世界を驚愕させる上質のモルトウイスキーを造り出すウイスキーメーカーが生まれました。
ジャパニーズウイスキーの二大メーカーに割って入る、新たな歴史を刻む人物が現れた瞬間です。

■株式会社ベンチャーウイスキーとその創業者
2004年、ウイスキー販売を手掛ける会社として産声を上げたのが、株式会社ベンチャーウイスキーでした。
酒造りの技術者としての技量を持つ創業者の肥土伊知郎は、大学を卒業後、二大ウイスキーメーカーのうち、サントリーに入社しています。
実家は394年前にできた老舗の酒蔵で、1946年からは蒸留所を持ち、ウイスキー造りも手掛けてきました。
けれど、経営悪化のため、2000年にその歴史に幕を閉じ、伊知郎は祖父が作った貴重な原酒の樽の保管を申し出てくれた福島県にある笹の川酒造のもとで、祖父の原酒を使ってウイスキーを作ります。
それが、今や世界中で大注目されているイチローズ・モルトです。

■カードシリーズが大ヒット
イチローズ・モルトは、モルト原酒だけを組み合わせて作るバッティングと呼ばれる方法で造り上げるため、モルト原酒とグレーン原酒のブレンドでは出せない深い味わいと濃い色合いに仕上がるのが特徴です。
また、モルト原酒だけを使うバッティングはコストが高くつくことから商品化が難しいのが最大のネックなのですが、株式会社ベンチャーウイスキーには伊知郎が守り抜いた祖父からの原酒がありました。
2005年、最初のイチローズ・モルトは笹の川酒造から販売され、いきなり注目を集めます。
さらに2007年には秩父蒸留所を作り、ポットスチルと呼ばれる単式蒸留機をスコットランドから取り寄せ、モルトウイスキーに徹底してこだわって、本格的にウイスキーを造り出したのです。
いろいろなイチローズ・モルトを生まれていますが、中でもカードシリーズが大ヒットしました。
販売本数が少なかったものは希少価値が高く、コレクターが一気に増えたことも手伝って、なかなか手に入らないレアものも少なくないのです。

■2007年から連続5年日本一という快挙
イチローズ・モルトを一躍有名にしたのは、ボトルにトランプカードをモチーフにしたデザインを施し、すべてに異なる味わいのウイスキーをボトリングしたカードシリーズで、ジョーカーが2枚あることから、53枚あるトランプカードに対し、54本のイチローズ・モルトが作られています。
中でもカードシリーズのキング オブ ダイヤモンズは、イギリスの『ウイスキーマガジン』のジャパニーズモルト特集で、なんと7年連続で最高得点のゴールドアワードに選ばれているのです。
イチローズモルト カード エイト・オブ・ダイアモンズは、カスクストレングスのノンカラー、ノンチルフィルターウイスキーのため、濃い褐色をしているのが特徴です。
ノンチルフィルターによって濁りがなく、美しい色合いに仕上がったウイスキーは、黒糖を思わせるスイートな香りが、ほろ苦いビターチョコの香りへと変わりながら、スパニッシュオークの味わいが堪能できる至極の逸品となっています。