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カティサーク ブラック100プルーフの歴史的背景

■帆船マークでおなじみのカティサークとは

カティサーク ブラック100プルーフは、帆船のシンボルマークでおなじみの、カティサーク銘柄の一つです。
カティサークは、世界中に多くのファンを持つブレンデッドスコッチウイスキーですが、気になるのはその歴史ではないでしょうか。
ここでは、カティサークの歴史や特徴とともに、カティサーク ブラック100プルーフとはどんなウイスキーかについてご紹介します。

■カーティスの生みの親ベリー・ブラザーズ＆ラッド社（BBR）とは

カティサークは1923年に、BBRによって製造がスタートしました。
BBRは、英国で古くから商いを営んでいて、スピリッツやワインなどを販売していました。
創業したのは1698年で、18世紀に入ると、コーヒーを計るはかりで、顧客の体重を測定するという、ユニークなサービスを展開、店に残されている記録帳には、ウィリアム・ピットやロード・バイロンといった著名人の名も記されています。
BBRは1903年に王室御用達のワイン商として認められました。
そして1922年、ポルトガルに売却された快速帆船カティサークが、英国に戻ってきたことを記念して、「カティサーク」と名付けたウイスキーの販売を始めました。
カティサークの誕生です。
1923年に発売された、初のカティサークは「カティサークスコッチ・ウイスキー」で、ナチュラルカラーに特徴がありました。
当時アメリカでは禁酒法が施行され、粗悪な密輸酒が横行していたのです。
その中でカティサークは本物のスコッチウイスキーとして注目を集め、カティサークをアメリカに密輸していたマッコイという船乗りは、「リアルマッコイ」と呼ばれるようになりました。
カティサークはBBRの顔とも言えるブランドに成長し、BBRは、現在も創業した場所で、昔ながらの商売を続けています。

■カティサーク人気の秘密は質の良いスコットランドのモルト

ブレンデッドウイスキーとは、複数の蒸溜所で造られた原酒を混ぜて造られたウイスキーのことです。
カティサークも同じですが、使用されているモルトは、スコットランドでも有名な蒸溜所のものがほとんどです。
カティサークのメインモルトとして知られているのは、グレンロセス蒸溜所で造られたものです。
グレンロセス蒸溜所は、スペイサイドにある規模の大きな蒸溜所で、ニッカウヰスキーの創始者である、竹鶴政孝が学んだ蒸溜所としても知られています。
グレンロセス蒸溜所で造られているモルトは、ブレンデッド向けがほとんどで、全体のおよそ9割は、カティサークなどのブレンデッドスコッチ・ウイスキーに使われています。
そのほかハイランドパーク蒸溜所（アイランズ）、ブナハーブン蒸溜所（アイラ島）、グレングラッサ蒸溜所（ハイランド）など、スコットランドの主要蒸溜所のモルトが選ばれていますが、どれも高級酒に分類されるモルトばかりです。
良質のモルトを使用していますが、カティサークとして飲む場合は比較的リーズナブルで、コストパフォーマンスに優れています。

■カティサーク ブラック100プルーフの特徴

カティサーク ブラック100プルーフは、爽やかな風味と香りに特徴のある、ウイスキーです。
オレンジのような、フルーティーで爽やかな香りがほのかに立ち、その甘くフルーティーな味わいは、まるで吟醸酒のようだと表現されています。
カティサーク ブラック100プルーフのアルコール度数は50度ですが、それを感じさせないほど口当たりが良いと評判です。
口当たりが良く飲みやすいという特徴を持ちますが、口に含むと、コクのある深い味わいを堪能できるでしょう。
ストレートでもおいしく飲めますが、ソーダで割ると、スッキリとした飲み口のカティサークを楽しめます。
カティサークにしては、ユニークなボトルに入っているというのも特徴的です。
帆船のシンボルでおなじみのカティサークは、英国を代表するブレンデッドスコッチウイスキーです。
カティサーク ブラック100プルーフを飲んで、スコットランドで造られるモルトたちが繰り広げる、香りと味のハーモニーを楽しんでみてはいかがでしょうか。