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イタリアのボトラー・シルバーシールが手掛けた25年熟成のアードベッグ

■アードベッグとシルバーシールの良さが凝縮された逸品

「アードベッグ 25年 ピュアモルト シルバーシール」はアイラモルトの代名詞でもあるピート（泥炭）で焚きつけたスモーキーな風味に、デリケートさと複雑な風味を併せ持ったモルトウイスキーとして人気の商品です。
アイラモルトとはスコットランド・アイラ島で造られるウイスキーのことで、スコットランドに6つあるスコッチ・ウイスキーの産地のうち、最もピートとヨード、潮気が強いことで知られています。
その中でもアードベッグは独特のスモーキーさに優しい甘みが加わっているのが特徴で、そのおいしさをアイラモルトファンは「ピーティーな矛盾」と呼んで愛しています。
1976年にアイラ島・アードベッグ蒸溜所で蒸溜された「アードベッグ 25年 ピュアモルト シルバーシール」を25年長期熟成させたのち、2001年9月にアルコール度数50%でボトリングしました。
ボトリングを手掛けたのはイタリアのボトラー（瓶詰業者）の「シルバーシール」で、同社はプレステージなシングルモルト・スコッチウイスキーのボトラーとして知られています。
そんなシルバーシールにてボトリングされた「アードベッグ 25年 ピュアモルト シルバーシール」は優しいピートとフルーティーさが絶妙なバランスで、テクスチャーは少し粘着性を帯びた仕上がりとなりました。
アードベッグが造るウイスキーはアイラモルトファンだけでなく、アイラモルトが苦手というウイスキー愛飲家にも広く支持されています。
その味わいと個性は、世界中の舌の肥えたウイスキー愛好家でさえも一目置いているほどです。
そして品質については世界中から高い評価を受けており、究極のアイラモルトウイスキーとして親しまれています。
「アードベッグ 25年 ピュアモルト シルバーシール」の甘さと濃厚な舌触りは、アードベッグの個性とシルバーシールの個性が融合したことによって生まれた銘酒と言ってもいいでしょう。
その極上の味わいとなめらかな口当たりを、ぜひ心ゆくまで存分にお楽しみください。

■アイラ島でも歴史のある蒸溜所

「アードベッグ 25年 ピュアモルト シルバーシール」の「アードベッグ25年ピュアモルト」を蒸溜したアードベッグ蒸溜所は、1815年にマクドゥーガル（MacDougall)一族によって創業した蒸溜所です。
しかし1815年はアードベッグ蒸溜所が商業生産を開始した年度で、1798年にはすでにウイスキーの生産を始めていました。
そのため正式な創業年度は1815年となっていますが、ウイスキーの生産開始は1798年にまで遡ります。
現在アイラ島には10の蒸溜所があり、その中で最も古い歴史を持つのが「アイラモルトの女王」と称される1779年創業のボウモア蒸溜所です。
ブレンデッドウイスキーに用いるブレンド用ウイスキーの生産を主としていたアードベッグ蒸溜所は、ボウモア蒸溜所に続く2つ目の蒸溜所として1798年にアイラ島にて操業を開始しました。
アイラ島は古くから密造酒造りが盛んだったこともあって、1816年創業のラガヴーリン蒸溜所には非公式ながら1742年頃から密造酒を造っていたとの記録が残っています。
この3つの蒸溜所は今もアイラ島でウイスキー造りを行っており、世界中に熱烈なファンがいることでも有名です。

■スコットランドに拠点を置くシルバーシール

「アードベッグ 25年 ピュアモルト シルバーシール」のボトリングを行ったボトラーのシルバーシールは、イタリアのボトラーですが拠点をスコットランドのグラスゴーに構えています。
かつてイタリアには「インポーター・セスタンテ」というボトラーが存在しましたが、現在はありません。
シルバーシールはインポーター・セスタンテの流れを汲むボトラーで、高品質の樽を厳選し、少量だけボトリングするというスタンスが特徴です。
シルバーシールが手掛けるボトルはどれも流通数が非常に少ないうえに、独特の形状のボトルデザインや斬新なラベルデザインが人気を集めています。
そのため近年のシルバーシールは価格が高騰しており、「アードベッグ 25年 ピュアモルト シルバーシール」も入手困難な1本であることは間違いありません。