シャンパンの作り方、知ってる?
テレビでは酒蔵などに行ってお酒が作られる様子を取材した映像がたびたび流れます。
そのおかげで私たちは日本酒が米を使ってできるものだと知ったり、ビールが麦を原料としているといった情報を知ったりできるのですが、そんな中でなかなか取材されないために、これはどういう風にできているの、というお酒に出会うことも少なくありません。
その中の一つにシャンパンが挙げられます。
シャンパンというとカーレースの表彰台でレーサーたちが祝杯とばかりにまき散らしたり、パーティーなどの席で飲んだりするためなじみ深いお酒ではありますが、どうやって作られているのか、と問われたら意外と答えられる人は少ないのではないでしょうか。
シャンパンとスパークリングワインの違いって?
そもそもシャンパンの正式名称はシャンパーニュです。
フランスのシャンパーニュ地方で作られているからこそシャンパーニュと呼ばれているのですが、中にはシャンパンとスパークリングワインは一緒だと思っている人も少なくありません。
確かにワインに炭酸を入れているからにはどちらも同じカテゴリーでくくられるものなのですが、固有の名称がついていますからシャンパーニュはスパークリングワインとは違います。
シャンパンの作り方は大変!
まずシャンパーニュを作るにあたってはブドウの品種は限られています。
ピノ・ノワールやシャルドネといった地元で採れるブドウだけを使って作らなければならないため、素材はその時点で厳選されているのです。
更にブドウの収穫方法も手摘みに限られています。
機械などで摘んだほうが確かに効率は上がりますが、その一方でブドウが傷ついてしまいかねません。
収穫してからの作業も困難を極めます。
まずはその年に取れたワインと、寝かせておいたワインを混ぜ合わせて良い味になるように調整しなくてはなりません。
もちろん中にはその年に採れたワインのみを使うシャンパンもあるのですが、他の年に採れたワインを混ぜればより味に深みが増すようになります。
そうして出来上がったシャンパーニュはさらに貯蔵庫で1年以上にわたって寝かせなくてはなりません。
寝かせ終わったシャンパーニュも澱を撮るために一度蓋を開けて作業する必要があります。
このようにしっかりとした手間暇をかけているからこそシャンパンは高価で取引されているのです。