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まろやかさとビターな味わいのバランスが絶妙の逸品

■変化していく味わいが堪能できる仕上がり

「イチローズモルト カード ファイブ・オブ・クラブス」は世界で高い人気を誇るベンチャーウイスキーが手掛ける「イチローズモルト・カードシリーズ」の中の一本です。
「イチローズモルト カード ファイブ・オブ・クラブス」に使用されているモルト原酒は1991年に羽生蒸溜所で蒸溜されたもので、2009年に372本の数量限定で秩父蒸溜所にてボトリングされました。
1sカスクはホグスヘッド、2ndカスクはミズナラホグスヘッドを使用しています。
アルコール度数は57.4度と「イチローズモルト・カードシリーズ」の中では高めとなっているシングルモルトウイスキーです。
カードシリーズのほかの商品と同様に、「イチローズモルト カード ファイブ・オブ・クラブス」もカスクストレングスのノンチルフィルター、ノンカラーとなっており、ココナッツやウッドスモーク、木香などの香りが広がるのが特徴です。
味わいが深まるにつれ、甘さの度合いが黒蜜のような風味からハチミツと思わせるまろやかな味わいに変化していく過程が楽しめます。
スウィーティーでありながらも、ビターな味わいが長い余韻となって残る逸品です。

■世界で高い評価を受けるイチローズモルトを造っている会社

「イチローズモルト カード ファイブ・オブ・クラブス」の製造・販売先は埼玉県秩父市にある株式会社ベンチャーウイスキーで、「ウイスキーを熟知した日本人が造り上げたシングルモルトウイスキー」として世界でも評判になっています。
ベンチャーウイスキーは品質の高いジャパニーズ・ウイスキーを造り出しているメーカーで、すでに「ワールド・ウイスキー・アワード（WWA）」で最高賞を受賞するなどの栄誉に何度も輝いています。
ですが日本にあるウイスキー製造メーカーとしては、決して大きな規模を誇る会社ではありません。
株式会社ベンチャーウイスキーの設立は2004年と大手ウイスキーメーカーとは比べ物にならないくらい若く、従業員の平均年齢も30歳です。
何よりベンチャーウイスキーの創業者であり社長の肥土伊知郎（あくといちろう）氏自身が1965年生まれですから、勢いと将来性にあふれたウイスキー製造メーカーといえるでしょう。
ベンチャーウイスキーが所有する秩父蒸溜所は2007年に設立されたもので、2008年の2月から稼働を始めました。
ベンチャーウイスキーの名を一躍世界に知らしめた人気の「イチローズモルト・カードシリーズ」も、この秩父蒸溜所で造り出されたウイスキーです。
「イチローズモルト カード ファイブ・オブ・クラブス」を含むカードシリーズに使用されているモルト原酒は、もともとは肥土伊知郎氏の祖父が経営していた東亜酒造の羽生蒸溜所で蒸溜・熟成させたモルトでした。
20年の熟成を経ていながらも廃棄処分寸前だった貴重なモルトを守ったのが孫の肥土氏で、祖父が大切に育てたモルトが孫の手によって大輪の花を咲かせたのです。

■カードシリーズの絵柄は興味深い点がいっぱい

「イチローズモルト カード ファイブ・オブ・クラブス」のボトルデザインは、他の商品と同じくトランプの絵柄が用いられています。
黒地を基調にされたラベルには「クラブの5」のカードを手に掲げるデザインとなっていますが、カードシリーズのコレクターならこの絵柄に似た商品があることに気付いたのではないでしょうか。
「イチローズモルト カード ファイブ・オブ・クラブス」に似ているのがイチローズモルトのカードシリーズのうちの一つ、「イチローズモルト カード トゥー・オブ・ハーツ」です。
「イチローズモルト カード トゥー・オブ・ハーツ」は赤地を基調にしたラベルに「ハートの2」のカードを手に掲げたデザインで、カードを持つ手が「イチローズモルト カード ファイブ・オブ・クラブス」と対照的に描かれているのがわかります。
このようにイチローズモルトのカードシリーズは、コレクションすることで発見できる楽しみも隠されています。
世界中に全種類を集めたいという悲願を持っているコレクターが少なくなく、そのため手に入れるのも並大抵ではありません。
全54種類が勢ぞろいした「イチローズモルト・カードシリーズ」をぜひ一度見てみたいものです。