日本酒に地方による違いはあるか
日本酒は米と米麹だけで作られたものの他に、醸造アルコールを加えて作られたものがあります。
地方によって違いがあるかどうかを考えてみると、やはり米どころは米と米麹だけにこだわって作られる日本酒が多い傾向がみられます。
辛口や甘口といった味わいに関しては、辛口だけを作っているというところは少ないものの、おいしいと評判の高いお酒が結果的に辛口に集中するということは起こりえます。
これには使う米や、作られる環境が影響していると考えられるでしょう。
どんな種類があるのか
特定名称酒と呼ばれるお酒は8種類あり、おなじみの純米酒や大吟醸酒といったものが見つかります。
その中で最高級クラスに当たるのが、特別純米酒と特別本醸造酒です。
いい日本酒が飲みたいという時には、この二つの種類のラベルが貼られたお酒を探し出すのが、簡単かつ上手な選び方ということになります。
お酒の原料に醸造アルコールという記載がされているものがありますが、純米という記載はこの醸造アルコールを含んでいませんという意味合いになります。
できれば醸造アルコールは敬遠したいというのであれば、まずは純米酒に絞って探すことになり、かなりわかりやすくなるのではないでしょうか。
ただし、醸造アルコールは焼酎の一種で体に悪影響をおよぼすものではありませんので、たとえ入っていても自分にとっておいしいと感じられるのであれば、全く問題ありません。
純米にこだわるなら
お米で作られるお酒が日本酒だという観点から言えば、たとえ焼酎といえども醸造アルコールが入っているのは除外したいと考える人も多いでしょう。
その場合の選択肢は、純米であることが基本となります。
その上でさらにこだわりたいのが精米歩合です。
これは玄米のうちどの程度ぬかを取り除いたかを示す割合で、数字が小さくなればなるほどぬかをしっかりと取り除き、お米の量を多くして作ったお酒になることから、お米にこだわる人は覚えておくべきポイントです。
米と米麹だけで作られているものもあれば、醸造アルコールが入っているものもあるなど種類豊富な日本酒は、最終的にはどの種類がベストではなく、自分にとってどの味わいがベストかで選ぶことになりそうです。