紅茶とブランデーの相性
紅茶には昔からブランデーを数滴たらして飲むという飲み方がありました。
特に紅茶の国・イギリスでは何か心を動揺させるようなことがあるとよく紅茶を飲みますが、その際にブランデーを数滴たらすと、よりリラックス効果が高まるとして昔か親しまれてきた淹れ方です。
ブランデーは紅茶の風味を深くし、より美味しく感じさせることが出来ますが、お酒に弱い人はくれぐれも少量に留めた方がいいでしょう。
オシャレなカクテルの一種かも
最近は様々な飲み物を使って作るカクテルが人気ですが、紅茶とブランデーの組み合わせもまた、新しい楽しみが生まれるお酒の飲み方ということで、カクテルの一つに分類できるかもしれません。
ただ、冷たいのが定番のカクテルに対し、紅茶とブランデーの組み合わせはホットで飲むことになりますので、寒い時期に温かい紅茶でホッとしたいときに向いたお酒と言えます。
今ではあまり見かけませんが、紅茶とブランデーの組み合わせで作る時は角砂糖を使います。
この角砂糖にブランデーをしみこませるのです。
紅茶を淹れたカップのソーサーにブランデーをしみこませた角砂糖を載せて提供し、まずこの角砂糖に火を着けます。
これでブランデーのアルコール分は飛んでしまい、この角砂糖を紅茶の中に入れて味わいます。
かのナポレオンが愛した紅茶
この飲み方は、かの有名なナポレオン・ボナパルトが愛したことから、カフェ・ロワイヤルと呼ばれています。
この名を聞けば、聞いたことがあるという人も多いでしょう。
今後、どこかでお酒を飲むことになったときにオーダーすれば、ちょっとした注目の的になるのではないでしょうか。
特に静かな雰囲気の照明を落とし気味にしたバーなどでは、角砂糖に着けられた火が幻想的に見えると思われます。
ブランデーの豊かな香りが楽しめる紅茶
ブランデーをしみこませた角砂糖が紅茶に入ることにより、ブランデーの風味豊かな味わい深い紅茶になります。
ただ、ここで注意したいのがブランデーの量で、適量はティーカップ1杯の紅茶に対して、ティースプーン1杯のブランデーです。
これを覚えておけば、家庭でも淹れることができ、家族からも喜ばれることでしょう。