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ジャックダニエルの創業者が尊敬した人物の大統領就任記念ボトルの復刻版

■テディ・ルーズベルト大統領の就任を祝った記念ボトルが復刻

「ジャックダニエル イノーギュラル ルーズベルトデキャンタ」は、通称「ジャックダニエル ルーズベルト デキャンタ」と呼ばれたウイスキーです。
ジャックダニエルの創業者・ジャスパー・ニュートン・ジャック・ダニエル氏が心から尊敬していたセオドア・ルーズベルトが、アメリカ合衆国第26代大統領に就任した際に、ジャスパー・ニュートン・ジャック・ダニエル氏は大統領就任を祝う豪華なボトルのウイスキーを用意しました。
「ジャックダニエル イノーギュラル ルーズベルトデキャンタ」はそのときに用意された記念ボトルの復刻版で、1984年にアメリカ市場向けとして1750mlがリリースされました。
そして輸入向けとしてリリースされた「ジャックダニエル イノーギュラル ルーズベルトデキャンタ」は1500ml入りで、日本ではサントリーが限定輸入商品として販売したウイスキーです。
ジャックダニエル社では常に自社製品がバーボン・ウイスキーではなく、独自の特徴を持ったテネシー・ウイスキーであることを強調しています。
ジャックダニエルのスローガンは「IT'S NOT SCOTCH. IT'S NOT BOURBON. IT'S JACK.」でこれは「スコッチでもない。バーボンでもない。ジャック ダニエル」という意味です。
この言葉通りジャックダニエルの味わいはバーボン・ウイスキーとは明らかに異なり、まろやかな風味を生み出したウイスキーとなっています。
アメリカで最も売れているジャックダニエルがバーボン・ウイスキーでないというのは不思議な気がしますが、実はジャックダニエルの故郷・テネシー州では数多くのウイスキーが生産されています。
ぜひバーボン・ウイスキーとテネシー・ウイスキーの違いを、実際に飲み比べてみてはいかがでしょうか。

■ロックミュージシャンに愛飲家が多いジャックダニエル

ジャックダニエルのウイスキーは世界で一番飲まれているだけあって、多くのウイスキー好きに愛されています。
中でもジャックダニエルの特徴なのが、ロックミュージシャンたちに愛飲家が多いという点です。
アメリカの人気ロックバンドの「ガンズ・アンド・ローゼス」のギタリスト・スラッシュ氏は、イングランドで生まれてアメリカ・ロサンゼルスで育ったロックミュージシャンとして知られています。
またスラッシュ氏は同時にジャックダニエル愛飲家としても有名で、常にジャックダニエルのボトルを持ち歩くほどのヘビードリンカーです。
イングランドのロックバンド「モーターヘッド」のレミー・キルミスター氏も大のジャックダニエル好きで、特にコーラのジャックダニエル割りを好んで飲んでいます。
そのほかにもアメリカの人気ロックバンド「ヴァン・ヘイレン」の初代ベーシストだったマイケル・アンソニー氏は、ボディにジャックダニエルのラベルを描いたベースをライヴで使用していました。

■日本のミュージシャンにも人気の高いジャックダニエル

日本のロックミュージシャンにもジャックダニエルのファンは多く、「THE ALFEE」のリーダーでありギタリストの高見沢俊彦氏は、ジャックダニエルのボトルを模したギターを所有しています。
数多くの個性的なエレキギターを所持していることで知られる高見沢氏ですが、このジャックダニエル・ボトルのギターはESP社に特注で造らせたギターです。
また「ジャックダニエル イノーギュラル ルーズベルトデキャンタ」を輸入販売したサントリーは、2009年にジャックダニエルのラベルを描いたESP製のセミアコースティックギターをプレゼントするというキャンペーンを行いました。
このときのギターは高見沢氏が使用していたのとは違うセミアコでしたが、「THE ALFEE」ファンと「ジャックダニエル」ファンからの応募が殺到した逸話が残っています。
斬新なデザインのギターで常に話題をさらう高見沢氏が、いつか「ジャックダニエル イノーギュラル ルーズベルトデキャンタ」のボトルを模したギターを弾く姿をぜひ見てみたいものです。