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ドライな味わいとスパイシーさが魅力のジャックダニエル

■ドライでスパイシーな味わいが楽しめる逸品

アメリカンウイスキーの代名詞と言われる「ジャックダニエル」は、アメリカで最も売れているウイスキーブランドです。
そんな「ジャックダニエル」から発売された「ジャックダニエル レスティッドライ」は、原材料にライ麦を70％、トウモロコシを18％、そして大麦麦芽12％を使用しています。
熟成樽にはホワイトオークカスクを使用し、その中で2年間熟成させて仕上げました。
通常バーボン・ウイスキーの熟成樽にはチャーと呼ばれる樽の内側に直火による焼き付けがされた新樽が使用されていますが、「ジャックダニエル レスティッドライ」の樽は軽めのチャーを施したものとなっているのが特徴です。
そのため飲み口は「ジャックダニエル」のレギュラーボトルとも言うべき「ジャック・ダニエル ブラック(Old No.7)」よりも、スパイシーでドライな後味になりました。
シンプルながらも洗練された印象を与えるデザインボトルとなっており、ジャックダニエルの新しい魅力が堪能できる一本です。

■アメリカで最初に公認された最古の蒸溜所

アメリカテネシー州・リンチバーグは、この地にジャックダニエル蒸溜所を建設した創業者・ジャスパー・ニュートン・ダニエル氏の生まれ故郷です。
1850年9月に生を受けたジャスパー・ニュートン・’ジャック’・ダニエル氏の家庭はかなりの貧困だったため、ジャックは友人家族のもとへと預けられました。
ジャックは牧師であり蒸溜所のオーナーとしてウイスキーの製造・販売を行っていたダン・コール氏のもとで働きます。
ジャックはコール氏から「チャコール・メローイング製法」でのテネシー・ウイスキー造りを教わりますが、このときのジャックはまだたった7歳という幼さい子どもでした。
しかしコール氏からウイスキー造りを学び、ウイスキー造りの技術を習得します。
そして牧師の仕事に専念するというコール氏から蒸溜所とウイスキー事業を引き継ぐことになりますが、このときのジャックは13歳という若さでした。

■ジャックダニエルのウイスキー造りに欠かせない貴重な水の存在

蒸溜所とウイスキー事業を引き継いだジャックは、テネシー州・リンチバーグにあった鍾乳洞の奥から「ケーブ・スプリング」と呼ばれる、非常に良質な「ライムストーンウォーター」が湧き出ているのを発見します。
この「ライムストーンウォーター」とはバーボン・ウイスキーを造るときに欠かすことのできない水で、バーボン・ウイスキー造りのための水と言っても良いほど大切な存在です。
「ライムストーンウォーター」は主にアメリカ・ケンタッキー州で取れる水で、バーボン・ウイスキーの産地がケンタッキー州を主にしているのはこの「ライムストーンウォーター」があるからと言っても過言ではありません。
ジャックはテネシー州・リンチバーグの鍾乳洞でこの「ライムストーンウォーター」を見つけ、ウイスキー造りの水源を確保するために周囲300エーカーの土地を取得しました。
300エーカーと聞いてもなかなかその広大さにピンとこないと思われますが、東京ドーム28個分と聞けばその大きさがおわかりいただけることでしょう。
そしてジャックはこの土地にジャックダニエル蒸溜所を移転し、ジャックが16歳となった1866年に自身の手でウイスキーを造り上げます。
ジャックはそのウイスキーを自分の名を冠した陶器のジョッキに詰め、販売を始めました。
1866年当時のアメリカではまだ酒類に税金がかけられていませんでしたが、ジャックはアメリカ政府がウイスキーに対しても酒税をかけるようになると見越します。
そこでジャックダニエル蒸溜所をアメリカ政府に登録したことにより、アメリカ合衆国連邦政府初めてとなる公認蒸溜所が誕生しました。
これがジャックダニエル蒸溜所で、ジャックダニエルがアメリカ最古の蒸溜所となった背景には、ジャスパー・ニュートン・ダニエル氏の先見の明があったからにほかなりません。