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ウッディな香味が楽しめるスコットランドのシングルモルトウィスキー


■シングルモルトのパイオニアが日本にも登場

2011年8月23日にサントリー酒類株式会社は、スコットランドのシングルモルトウィスキー「グレンフィディック リッチオーク」を発売することを発表しました。
発売日は2001年10月4日で、全国一斉にリリースされて話題を集めました。
「シングルモルトのパイオニア」と称されるグレンフィディック蒸溜所が手掛けた「グレンフィディック リッチオーク」は、2種類のオーク新樽で後熟したウッディな香味が特長のシングルモルトウィスキーに仕上がっています。
2つのオーク新樽はヨーロピアンオークとアメリカンオークで、この2つの樽に14年以上原酒を後熟した後にヴァッティングしてあります。
スパイシーな味わいとバニラのような甘味に加えてウッディな香りが見事に調和しており、長く続く心地良い余韻でもスパイシーなオークならではの味わいが楽しめるのが魅力です。
世界約190ヶ国で愛飲されているグレンフィディックのラインナップに新しく加わった「グレンフィディック リッチオーク」のおいしさを、心ゆくまで存分にお楽しみください。

■グレンフィディック蒸溜所の歴史

「グレンフィディック リッチオーク」を手掛けているグレンフィディック蒸溜所は、1887年にスコットランド・ハイランド地方のスぺイサイド地域にて創業した蒸溜所です。
創業者はウィリアム・グラントで、蒸溜所の名前である「グレンフィディック」とはゲール語で「鹿（FIDDICH）の谷（GLEN）」という意味になります。
これはグレンフィディック蒸溜所が建つ場所がフィディック川の谷間にあったことに由来するもので、グレンフィディック蒸溜所が造るウィスキーのボトルにはシンボルである牡鹿が付いています。
グレンフィディック蒸溜所は世界で初めてシングルモルトウィスキーを発表したことでも知られており、業界初となるシングルモルトウィスキーが世に送り出されたのは1963年のことでした。
品質と味わいにこだわり抜いたグレンフィディック蒸溜所のシングルモルトは、その当時多くのウィスキー愛飲家に衝撃と感動を与えたものです。
50年以上の月日が流れた現在もシングルモルトのパイオニアとして世界の先駆者の地位を確立しており、その存在感は圧倒的かつ神々しささえ感じられます。
その実力を証明したのが2009年に開催された「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ（ISC）」で、「ディスティラー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど数多くの栄誉に輝きました。
世界が認める高い品質のシングルモルトを生み出すグレンフィディック蒸溜所は、スコットランドで最も多くの蒸溜所が林立するスぺイサイドの中でもひときわ大きな存在感を放っています。

■グレンフィディック蒸溜所の創業者

1886年にスコットランドのフィディック川の渓谷・ダフタウンにグレンフィディック蒸溜所を建設したのは、グレンフィディック蒸溜所の創業者・ウィリアム・グラントという人物です。
ウィリアム・グラントの夢は「鹿の谷で最高の一杯を造る」というもので、20年もの長きにわたって夢を育み続けました。
そして彼を支える家族の協力のもと、1887年に蒸溜所の建設に取り掛かることとなります。
グレンフィディック蒸溜所の建設はウィリアム・グラント自身と彼の9人の子どもたち、そして1人の石工職人の力を借りて行われました。
完成した蒸溜所は「鹿の谷」という意味を持つゲール語の「グレンフィディック」と名付けられ、1年の歳月をかけて念入りな準備が進められました。
そして銅製のポットスチルからグレンフィディック蒸溜所初となる一滴のスピリッツが滴り落ちたのは、1887年のクリスマスの日でした。
ウィリアム・グラントは開拓者精神に溢れ、常に情熱を忘れない決意に満ちた人でもありました。
グレンフィディックはスコットランドでも少なくなった家族経営を続けているシングルモルトの蒸溜所で、「グレンフィディック リッチオーク」などの銘柄は世界で最も称賛されるシングルモルト・スコッチ・ウィスキーブランドです。