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■フルーティーで飲みやすい

サントリーシングルモルト白州12年は世界でも珍しい森の中で育まれる白洲蒸溜所で熟成した酒齢12年以上のモルト原酒から吟味して選ばれしシングルモルトウイスキーです。
ウイスキーは熟成度が増すにつれて香りや風味が醸成されていきますが、白州12年は12年以上の年月を経ながらも、白洲シリーズの中では若いほうなので、ウイスキーに慣れない方でも爽やかでフルーティーで飲みやすいのが魅力です。
新緑の香りと果実香が漂う中にも、甘く柔らかなスモーキーさが楽しめます。
爽やかでフレッシュな新緑の香りを楽しみながら、口に含んだ瞬間のふっくらとしたコクのあるフルーティーな味わいと、キレのよい後味が魅力です。
アルコール度は43度で、700ｍlのレギュラーボトルと、50mlのミニチュア瓶も用意されています。

■テイストの特徴と輝かしい受賞の歴史

サントリーシングルモルト白州12年の特徴をまとめると、色は明るい黄金色をしており、香りはフレッシュな若葉や甘酸っぱく芳香な青りんごやジャスミンのような爽やかでリフレッシュ感が漂います。
味はふっくらとした甘みとクリーンな味わいの両方を楽しむことができ、後味はキレがよく、甘くて柔らかなスモーキーさが余韻を与えてくれます。
サントリーシングルモルト白州12年は日本で多くのファンを持つだけでなく、世界でも認められ、国際的な品評会で数々の賞を受けてきた歴史があります。
2009年と2010年には IWSCで金賞「ベスト・イン・クラス」を２年連続で受賞し、2011年にはSWSCで最優秀金賞を、2012年度はSWSCで金賞、ISCでも金賞を獲得しています。
2013年にはSWSCで再び最優秀金賞を受賞し、2014年は金賞でしたが、2016年 には三度、最優秀金賞に返り咲きました。

■森の中にある白洲蒸溜所で生み出されたシングルモルト

1923年に日本最古のモルトウイスキー蒸溜所となる山崎蒸溜所を京都の地に開設から数十年の歳月が経ち、サントリーの創業者である鳥井信治郎の次男として二代目マスターブレンダーに就任した佐治敬三は、山崎蒸溜所とは異なる個性のウイスキーを求めて、別の場所への蒸溜所建設に向け立地のリサーチを始めました。
その第一条件はウイスキー造りに適した理想の水がある場所です。
妥協を許さない佐治敬三から立地選定の重要な役割を与えられたのが、水への造詣が深く山崎蒸溜所の工場長なども歴任してきた、水の狩人との異名を持つ大西為雄です。
日本全国を飛び回って探し回り、なんと数年もの歳月が経過していきます。
ようやくたどり着いたのが南アルプスの花崗岩から湧きいずる水が流れる北杜市白州町だったのです。
その地に白洲蒸溜所が完成したのは1973年のことで、山崎蒸溜所を建設して日本で初めてウイスキー造りをスタートさせた1923年から、偶然にも50年の記念すべき年でもありました。
約82万平方メートルもの広大な森の中にある蒸溜所は世界的にも珍しく、しかも海抜約700mという高地に位置することも世界的に稀な蒸溜所です。
この地に集められた熟練の職人たちが仕込みに入り、やがて21年の熟成期間を経て、1994年にシングルモルトウイスキー白州が誕生することになります。
南アルプスの花崗岩に磨かれることでミネラルバランスに優れた軟水となり、ウイスキーの香り立ちを引き立て、スッキリとした味わいをもたらしてくれます。
伝統的な木桶発酵を少し長めに行うことで、森の中に住み着いている乳酸菌の働きが促進され、爽やかながらも深い味わいが醸成されます。
貯蔵庫では樽の中の原酒が森の中で呼吸を繰り返し、ゆっくりと熟成される中で白州特有の新緑のような香りと味わいが出てきます。
1994年にサントリーシングルモルト白州12年も発売され、以来、25年近くにわたって多くのウイスキーファンをはじめ、全国のバーやレストランで選ばれるブランド力のあるウイスキーとして愛されています。
白洲の美しく清らかな水と豊かな緑のなかで育まれた爽やかでフルーティーさもある、透明感ある味わいの新たなウイスキーの誕生でした。