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ジャックダニエル氏経営のバー誕生120周年を祝う記念ボトル

■バーの名が付けられた特別な一本

「ジャックダニエル ホワイトラビット サルーン」はジャックダニエルの創業者であるジャック･ダニエル（ジャスパー・ニュートン・ダニエル）氏は、気の合う仲間たちとお酒を楽しむことができるバーを経営していました。
経営が始まったのはアメリカの禁酒法が施行される以前のことで、テネシー州リンチバーグのジャックダニエル蒸溜所の近くにそのバーはありました。
バーの名前は「ホワイトラビット」（白いウサギ）で、「サルーン（SALOON）」はアメリカの西部劇に出てくるような、ガンマンがスイングドアを開いて入って来る西部開拓時代の酒場（飲み屋）のことです。
「ジャックダニエル ホワイトラビット サルーン」は、ジャック・ダニエル氏直営のバー誕生120周年を記念し、白を基調としたラベルデザインが目を引くアニバーサリーボトルとして造られた限定品のウイスキーです。
「ジャックダニエル ホワイトラビット サルーン」の内容量は、「ジャックダニエル」のレギュラーボトルである「ブラック OLD NO.7」とほぼ同じの700mlですが、アルコール度数が43度と少し高めになっており、「ブラック OLD NO.7」のアルコール度数40度よりも飲みごたえのある仕上がりとなっています。
現行品のジャックダニエル・スタイルを受け継ぎながらも、古き良き時代のサルーンで楽しまれていたジャックダニエルの味わいが堪能できる特別な逸品です。

■ジャックダニエルを生み育てた土地

「ジャックダニエル ホワイトラビット サルーン」を生み出すもとになった「ホワイトラビットサルーン」は、ジャックダニエル蒸溜所と同じアメリカテネシー州・リンチバーグにありました。
このテネシー州・リンチバーグは、1850年9月にジャックダニエルの創業者・ジャスパー・ニュートン・ダニエル氏が生まれた場所でもあります。
貧困家庭に生まれ育ったジャスパー・ニュートン・「ジャック」・ダニエル氏は、7歳で家族から離れて友人のもとへ預けられます。
そして蒸溜所のオーナーでもあった牧師のダン・コール氏のところで働くようになり、コール氏からウイスキーの蒸溜技術を習得しました。
牧師の仕事だけに従事することにしたコール氏から蒸溜所を買い取ったのが、現在まで長い伝統を受け継いでいるジャックダニエル蒸溜所です。
このときジャックはまだたったの13歳だったと言いますから、驚きの気持ちを禁じ得ません。
1865年にジャックはウイスキー造りのために不可欠な水を求めて、リンチバーグにあるジャックダニエル蒸溜所の周囲300エーカーの土地を購入します。
300エーカーの土地の中には鍾乳洞の奥から良質の「ライムストーンウォーター」が湧き出す「ケーブ・スプリング」があったため、ウイスキー造りにはそれだけの土地が必要だったのです。
バーボン・ウイスキー造りに欠かせない「ライムストーンウォーター」はケンタッキー州に多い水で、テネシー州で「ライムストーンウォーター」が湧き出ていたリンチバーグは大変貴重な場所でした。
1866年にジャックがこの地に蒸溜所を建設した最大の理由はこの水の存在があったからで、水源確保のために東京ドーム約28個分に相当するほどの大規模な土地を購入したのです。
このときジャックは若干16歳の少年でしたが、すでにウイスキー造りの伝説的人物となる片鱗を感じさせていたことがわかります。

■アメリカ政府初の第一号公認蒸溜所が誕生

1866年に300エーカーの広い土地に蒸溜所を移転させたジャック・ダニエル氏は、蒸溜所の移転と同時にアメリカ政府に蒸溜所の登録を行います。
ジャックダニエル蒸溜所はアメリカで最も古い蒸溜所となっている理由として、1866年以前に蒸溜所登録をした人物がいなかったことが挙げられます。
こうしてジャックダニエル蒸溜所はアメリカ合衆国連邦政府が公認した第一号蒸溜所となり、「ブラック OLD NO.7」のレギュラー商品や「ジャックダニエル ホワイトラビット サルーン」などの限定リリース品を生み出す世界一のテネシー・ウイスキーメーカーへと成長していったのです。