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■ウイスキーの歴史はサントリーの歴史

日本国内で初めてウイスキーの製造に着手したのが、サントリーです。
1923年、創始者の鳥居信治郎が京都の郊外にある山崎という地に、ウイスキーの蒸留所を作ったことが始まりです。
つまり、山崎の地にできたサントリーの蒸留所の歴史こそが、日本におけるウイスキーの歴史のスタートとなったわけです。
初代ブレンドマスターとして山崎にサントリーの蒸留所を作った創始者の鳥井信治郎は、日本人の舌に合うウイスキーを作りたい、そしてそのウイスキーで本場のスコッチウイスキーを飲んでいる人たちをもうならせたい、そんな思いでウイスキー作りに取り組んでいました。
スコッチウイスキーに関する文献を読み漁り、土地の重要性を学び取った鳥居信治郎は、名酒と呼ばれるウイスキーを作るには水が重要であり、熟成を成功させるための自然環境にも注意しなければならないと、あちこち候補を探し回った挙句、最終的に山崎に落ち着いたのです。

■山崎蒸留所の成功

山崎蒸留所では名水を確保することができ、自然環境は良質のスコッチウイスキーを生み出すスコットランドの環境に似ていたことから、国産第一号ウイスキーの白札が生まれました。
ただ、市場からの反応はひどく冷たいもので、鳥井信治郎にとってとうてい満足できるものではなかったのです。
そんな白札が発売された1929年からさらに時を経た1937年、サントリーがウイスキーの会社であると誰もが認める傑作がついに出来上がります。
それが、今も根強い人気を持ち続けている角瓶の誕生です。
これによって山崎蒸留所とウイスキーのサントリーの知名度は瞬く間に広がりました。
白札の苦い経験からおよそ10年の間に原酒の貯蔵量が増え、さらに熟成が進み、ついにおいしいウイスキーができる状況が整ったわけです。

■2番目の蒸留所

鳥井信治郎の跡を継いだ2代目ブレンドマイスターの佐治敬三は、南アルプスの名水と気候を生かせる森の中に蒸留所を作りました。
森の蒸留所と呼ばれるこの場所で作られているのが、シングルモルトウイスキーの白州です。
白州蒸留所では、バーボン樽もたくさん使っているものの、その中にはホッグスヘッドと呼ばれるバーボン樽を一回り大きくして容量を230リットル程度に増やした樽も使っているのが特徴です。
そんな白州のバーボンバレルは森の中の蒸留所で作られているとあってか、森の中にいて香りを全身で感じているかのような爽快感があります。
フルーティーな味わいもすることから、口の中にキレのある余韻が残るのが特徴です。

■初めて飲む人にもおすすめ

サントリーのウイスキーは、山崎蒸留所を中心に傑作である角瓶の他、そっくりそのままの名称となっている山崎や響など、世界中にファンを持つウイスキーがたくさん生まれました。
それに比べると、森の蒸留所は白州一筋ですが、その白州も今や海外でさまざまな賞を受ける名酒となっています。
白州バーボンバレルは白州蒸留所でしか作られない限定品のため、白州が気になるなら一度は飲んでおきたいウイスキーです。
白州バーボンバレルは冷却ろ過を施さない生のモルト原酒として楽しめる、シングルモルトウイスキーなのが特徴で、数多くの名酒を生み出してきたサントリーの中でも、近年は特に海外での人気が高まっています。
白州バーボンバレルはこれからモルトウイスキーを飲んでみたいという人にも飲みやすく、おすすめです。

■おすすめの楽しみ方

白州の限定品として発売を楽しみにしている人も多い白州バーボンバレルは、森の中で作られたという特徴から、その清々しい味わいを存分に味わうには、ハイボールで飲むのがおすすめです。
昨今のウイスキー人気も、元はと言えばサントリーの角瓶から始まったといえますが、白州バーボンバレルで味わうハイボールは森のおいしさを存分に堪能できる、角ハイボールとは一味違う味わいとなるでしょう。
一息つきたいとき、リラックスして味わいたいときに白州バーボンバレルほど、うってつけのシングルモルトウイスキーはないと言ってもいいかもしれません。