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■JAL（日本航空）国際線に搭乗した人だけが手にできるチャンス
「森伊蔵 720ml JAL（日本航空）国際線機内販売限定」の森伊蔵は、その名の通りJALの国際線の機内だけで販売された限定ものです。
国際線の機内販売とはいうものの、エコノミークラスでは販売されず、購入できるのはビジネスクラス以上の人だけに限られています。
森伊蔵はもともとが大変入手しにくい銘柄として焼酎好きの間で知られているため、JALの機内で限定販売される品がビジネスクラス以上に限定されていることは容易に理解できます。
「森伊蔵」と「魔王」、そして「村尾」は「3M(スリーエム)」と呼ばれている、焼酎界の「幻の銘酒」です。
それぞれがともにMの頭文字から始まることから、この3品を特別な焼酎として「3M」と総称しました。
この「3M」を醸造・販売している蔵元は、全て鹿児島県に拠点を置いている焼酎の醸造・販売メーカーです。
どのメーカーも焼酎造りに関しての歴史を持ち、こだわり抜いた上質の原材料を使用して伝統ある製法で芋焼酎を造り続けています。
中でも「森伊蔵」は、国内だけでなく海外にも多くのファンを持っていることで有名です。
JALの国際線機内で限定販売されるにあたって、海外ファンの中には喜びの声を上げる人も多いことでしょう。

■伝統の製法で生み出された至極の逸品
「3M」の一角である「森伊蔵」の特徴は、何と言っても市場における流通量の少なさが挙げられます。
森伊蔵がなぜにこれほどまで入手困難な銘柄であるかと言うと、芋焼酎としての品質の高さは当然のことながら、醸造に大変手間のかかる「かめ壺仕込み」を採用しているためです。
1988年に初めて蔵出しが行われて以来、森伊蔵の他を圧倒する美味しさは瞬く間に広まり、一躍全国にその名をとどろかせました。
鹿児島県産の有機栽培サツマイモを原料とし、鹿児島の風土であるシラス台地から湧き出る天然の地下水を仕込みに使用して、じっくりと時間をかけて熟成された芋焼酎の美味しさに驚愕した人も少なくありません。
そんな至極の逸品である森伊蔵は「幻の焼酎」とも呼ばれており、焼酎愛飲家はもちろんコレクターたちの間で今も争奪戦が繰り広げられている銘酒なのです。
森伊蔵を極上の芋焼酎に仕上げる「かめ壺仕込み」の製法は、醸造できる数が限られているため、必然的に需要に対する供給量は追いつくことができません。
このことも森伊蔵の人気に拍車をかける要因となっており、中古市場においてもその姿を見かけることは極めて稀です。
森伊蔵を手に入れることを願い続ける人が後を絶たないのは、販売される数が圧倒的に少ないことがその理由となっているとも言えるでしょう。

■一風変わった「森伊蔵」の購入方法
森伊蔵を醸造・販売している森伊蔵酒造では、店頭での一般発売を行っていないため、いつ行っても買えるわけではありません。
かつては店頭での通常販売を行っていましたが、森伊蔵の人気が全国的に広まったことによって、発売日に買い求める人たちが乗った車で長蛇の列ができてしまい、交通渋滞が発生したのです。
それ以来、森伊蔵酒造では店頭での一般販売を取りやめ、毎月決まった日に電話で予約を受け付けるという販売方法に変えました。
購入を希望する場合はまず電話で予約をし、当たれば森伊蔵を購入することができる仕組みになっています。
また森伊蔵の販売店である高島屋では、電話による予約はもちろんインターネットでの予約も受け付けていません。
高島屋で森伊蔵を手に入れるには、販売している店舗に実際に行って、はがきで申し込みをするという流れになっています。
販売している高島屋の店舗は全国に18店あり、申し込みを希望する方はあらかじめ店舗にて申込期間の確認をされることをおすすめします。
JAL国際線機内限定販売品においても、販売されるのは中・長距離線の対象路線に限られています。
そして、購入できるのも一人につき1本までで、どの方法を選んだとしてもやはり森伊蔵を手に入れるのはたやすいことではないと言えそうです。