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■白いラベルは高級シャンパーニュの証
ドンペリの愛称で知られるドン・ペリニヨンのボトルには、白いラベルが巻かれているのが特徴です。
これは、「ドンペリ白」と呼ばれ、限られたヴィンテージシャンパーニュだけに貼られる特別な高級シャンパンであることを物語っています。
ドン・ペリニヨンが醸造するヴィンテージ・シャンパーニュの中では「ドン・ペリニヨン ヴィンテージ 1996年」は比較的標準的な銘柄であるため、価格が手ごろであるのが特徴です。
しかしながら、1996年はドンペリ白の当たり年と言われ、大変上質のシャンパンが誕生しました。
ブロンズ色の透き通った美しい色合いと、深い味わいは他の高価なヴィンテージもののドン・ペリニヨン白と比較しても決してひけを取りません。
このように高品質に出来上がった「ドン・ペリニヨン ヴィンテージ1996年」は、記念パーティーやお祝いの席で乾杯する際のシャンパンとして多用されています。

■最高の作柄を得た当たり年の1996年
ドン・ペリニヨン ヴィンテージ1996年は、ブドウの作柄が破格と評価された年にできたヴィンテージワインです。
「ドンペリ白」は、ドンペリの中でも「ドンペリロゼ」や「ドンペリエノテーク」に比べると標準銘柄となるため、価格は安くなります。
ところが、1996年に収穫されたブドウの出来が素晴らしかったため、そのブドウで醸造されたドンペリ白は「当たり年の偉大なヴィンテージ」と称され大人気となりました。
ドンペリ白は発泡性の白ワインで、ドン・ペリニヨン ヴィンテージ1996年はワイン評論家たちによるテイスティングの際に、なんと平均94.2点の高得点を獲得しているのです。
このため、1996年に造られたヴィンテージシャンパーニュは、他の年に造られたものと比較すると値段が高めに設定されている傾向にあります。
美しく透き通った透明感のあるブロンズ色は、多くの人を惹き付け魅了してやみません。
芳醇でかぐわしい果実感溢れる香りがただよい、滑らかでまろやかな舌触りが楽しめるのも人気の秘密です。
ドン・ペリニヨン ヴィンテージ1996年の最良の飲み頃は2010年から2024年の間とされており、すでに手に入れている人もこれから購入する人も飲み頃に悩むのではないでしょうか。
あるいは、早い時期から飲み始め、年数をかけて飲み比べをするのもいいかもしれません。
飲む時期によって、またそれぞれに風味の異なった美味しさが味わえるに違いありません。

■修道士が生涯をかけて生み出したシャンパーニュ
シャンパーニュはフランスが誇る佳酒で、中でもドンペリニヨンはその王道を歩み続けていると言っても過言ではありません。
シャンパーニュは、17世紀の末にオーヴィレール大修道院のセラーマスターであった、ピエール・ペリニヨン修道士の手によって造り出されました。
その後もペリニヨン修道士は生涯をかけてシャンパーニュ造りに取り組み、ルイ14世をも虜にしたと伝えられています。
そして300年以上の時を経た現代でも、大勢のシャンパーニュファンに愛され続けているのです。
ドンペリニヨンは、白ワインの醸造を行う時に非常に重要視し、大切にしている二つの哲学を持っています。
一つはヴィンテージシャンパーニュであることと、白ブドウのシャルドネと黒ブドウのビノ・ノワールをブレンドすることで、ブレンドした後は最低でも7年間は熟成させます。
エノテークなら13年、さらには20年もの歳月をかけて熟成させるものもあります。
ところがこれだけの長い熟成期間を経ても、ドンペリニヨンは口に一口含むだけで果実のフレッシュさと凝縮された果実感を味わうことができるのです。
ヴィンテージシャンパーニュの熟成期間は、法律によって3年以上の期間が必要と定められています。
その中でドンペリニヨンが倍以上の熟成期間をかけて醸造するのは、途中に大きな節目があるからだと言われています。
その節目の最初の時期が、一時発酵してボトリングした後の6～7年後に訪れ、次の節目は12年から20年後に訪れるため、熟成に20年もの歳月をかけるのです。
この長きにわたる熟成期間を経ることで、ドンペリニヨンのシャンパーニュが最高のヴィンテージ品を生み出すことにつながっています。