menu list買取商品 - ニッカ シングルカスク カフェグレーン 1997
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ニッカ シングルカスク カフェグレーン 1997の高価買取致します
ニッカ シングルカスク カフェグレーン 1997のご紹介
買取参考価格 | 24000円前後
生産国 | 日本 |
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生産者名 | ニッカウヰスキー株式会社 |
分類 | グレーンウイスキー |
タイプ | 700ml/57度 |
リメイドホグスヘッド樽を使用し、1997年に蒸留されたニッカウヰスキーです。
やや淡い琥珀色な見た目が特徴、甘い樽香とオークの香りにハチミツの香りと華やかな香りがバランス良く調和して伸びのある芳醇な香りを生み出します。
口当たりは滑らか、バニラを思わせる甘みとチョコレートのビターでスイートな味わいが口いっぱいに広がります。
オークの甘い余韻がほんのり続きます。
ニッカ シングルカスク カフェグレーン 1997の歴史
カフェグレーンの名を冠するクオリティ
■ニッカのカフェグレーン
ニッカのカフェグレーンは、現在では世界でも非常に珍しくなったカフェ式連続式蒸溜器で蒸溜されているのが特徴です。
カフェ式連続式蒸溜器はその名にもあるエニアス・カフェ氏が開発した機器ですが、近代の蒸溜法の元祖ともなった歴史ある発明であることは間違いありません。
ただし、ニッカの創業者である竹鶴政孝氏がこのカフェ式連続式蒸溜器の導入を決めた当時、すでにこの方式は「極めて旧式」とされていました。
決して効率的とはいえないこの方式になぜそこまでこだわったのか、それは政孝氏がモルトの持つ独特の香味を重視したからです。
政孝氏は、自身のスコットランド留学で知り得た「本物」のモルトの香味やおいしさを日本で再現することにこだわりました。
当時開発が進められていた連続式蒸溜器は効率は確かに上がっていましたし、アルコールの精製度も高められていました。
でもその結果モルトの持つ香味もすべて除去され、穀物由来の成分が失われていたのです。
政孝氏は、成分をわずかに残すカフェ式連続式蒸溜器の蒸溜液を熟成することで、貯蔵後にモルトの個性が味わいとなって生きることを知っていました。
そして1962年にあえて古いこの形式の蒸溜器導入を決定し、翌1963年に実際に導入、翌1964年から本格的に操業を開始したのです。
ニッカがカフェ式連続式蒸溜器で生んだウイスキーをほかのものとは一線を画す「カフェグレーン」と呼び、非常に大切にしているのには、こうした深い歴史があります。
■苦労の末手に入れた財産
こう書くと、まるで政孝氏がニッカの資金で簡単にカフェ式連続式蒸溜器を日本に持ってきたように見えるかもしれません。
でも実際には、当時のニッカは資金繰りに困難を極めていました。
実は当時この蒸溜器が設置されたのは、兵庫県西宮の朝日酒造西宮工場です。
朝日酒造といえば現アサヒビールの朝日麦酒の子会社ですが、カフェ式連続式蒸溜器でグレーンウイスキーを製造したのは朝日酒造であり、ニッカはそれを購入する形を取りました。
後の1969年、ニッカが吸収合併することでニッカのものにはなるのですが、決して簡単な投資ではなかったことが理解できるでしょう。
政孝氏が学んだスコットランドでも次々に新型蒸溜器が開発され、カフェ式はすでに過去の遺物になりつつあったのは事実です。
政孝氏がかつて留学した地に再び降り立ったのは30年あまりが過ぎたあとですが、政孝氏は迷わずグラスゴーのブレア・キャンベル・マクリーン社に行き、この機器を発注しました。
同氏がスコットランドでウイスキーづくりの研修を受けたボーネス蒸溜所にあった機器が、まさに日本のニッカのカフェグレーンとして再現される起点となった歴史的な事実です。
■熟成に不可欠なウイスキー樽
ニッカはウイスキー樽を熟成のゆりかごと呼んでいます。
樽は風味をゆっくりと育むのに欠かせない重要な存在ですが、個性あるモルトを生み出すために、ブレンダーと樽職人がそれぞれの技と知恵とを駆使して生み出しています。
ウイスキーづくりに欠かせない樽の歴史は古く、実は2,000年近く前の帝政ローマ時代3世紀頃に遡ります。
当時ローマ人はガリア人と交易していて、コンテナなどのない時代に安価な樽は非常に役に立ちました。
もちろんウイスキーを入れるためだけにあったわけではありませんが、ガリア人が樽を造り出したのはその数世紀も前だといわれていますので、人間の生活とずっとともにあった存在でしょう。
ウイスキー樽として確立したのは1700年代の前半といわれていますが、そのきっかけは英国政府がウイスキーの税金の取り締まりを強化したことがきっかけです。
当時スコットランドではウイスキーの密造があちこちで行われていましたが、税を取りに来る役人の目を逃れるために、ウイスキーをスペイン産のシェリー酒樽に詰めて隠していたといいます。
このことから樽の種類によってウイスキーの色や香味に大きな差を生むことがわかり、幸運にも樽の魅力を知ることになったのです。
ニッカが大事にするシングルカスクも、この大昔の幸運がなければこの世になかったかもしれません。
■NIKKA(ニッカ) シングルカスク カフェグレーン 1997の伸びやかな調和
ニッカのカフェグレーン1997は、リメイドホグスヘッド樽で熟成したウイスキーです。
甘い樽香はモルトの個性と調和し、実に伸びやかな芳香を生み出しています。
ニッカの「カフェグレーン」の名を冠する以上、そのクオリティとバランスに間違いはありません。
目に麗しい琥珀色を眺めながら口に含めば、ゆっくりと歴史に想いを馳せるひとときが訪れるでしょう。
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