menu list買取商品 - ニッカ シングルカスク カフェグレーン 1995
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ニッカ シングルカスク カフェグレーン 1995の高価買取致します
ニッカ シングルカスク カフェグレーン 1995のご紹介
買取参考価格 | 25000円前後
生産国 | 日本 |
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生産者名 | ニッカウヰスキー株式会社 |
分類 | グレーンウイスキー |
タイプ | 750ml/61度 |
リメード樽を使って1995年に蒸留し、2009年に瓶詰されたグレーンウィスキーです。
ウッディなバニラ香とクッキーや砂糖を焦がしたような芳ばしさが香ります。
舌触りは軽快でクリーン、ハチミツのような甘味とウッディが伴ったバニラの味わいが口の中で広がります。
軽いボディ感と共に消えていく、カフェグレーン特有の軽快で伸びある芳醇な風味が楽しめます。
ニッカ シングルカスク カフェグレーン 1995の歴史
カフェ式蒸溜器が造り出す「花束」を味わう
■カフェ式連続式蒸溜器との出会い
ニッカのカフェグレーンを語るなら、カフェ式連続式蒸溜器に触れないわけにはいかないでしょう。
カフェ式連続式蒸溜器というのは、ポットスチルより高効率でアルコール生成を可能とする蒸溜器です。
あらゆるアルコール製造にも用いられる蒸溜器ですが、ウイスキーではグレーン原酒の製造に用いられるのが一般的となっています。
この仕組みを開発したのは1826年、スコットランドのロバート・スタイン氏ですが、特許を取得したのはアイルランドのイーニアス・コフィ氏です。
ユニークなのはこのコフィ氏が元「税務官」だったことでしょう。
地元アイルランドにはコフィ氏は最高の皮肉屋だという冗談があり、元税務官がグレーンウイスキーを発展させ、地元のアイリッシュウイスキーを衰退に追いやったというのです。
実はグレーンウイスキーはアイルランドでは評判が悪く、スコットランドのローランド地方で使われました。
ところがそこでスコッチウイスキーのブレンデッドが花開き、結果的にはアイリッシュウイスキーがスコッチ追いやられる要因になったわけです。
そもそも税務は嫌われやすいですから、そんなジョークも飛び出したのでしょう。
■日本への伝来
連続式蒸溜器が日本に入って来たのは日英同盟後です。
1911年、日本はちょうど燃料も含みアルコール製造内製化が活発化されていた時代ですから、連続式蒸溜器は大活躍することになります。
すでにカフェ式の発明からは80年近くが経つため、日本に入って来たのはカフェ式ではなくイルゲス式連続式蒸溜器でした。
ただイルゲス式はほぼ燃料用のアルコール製造が主軸で、人が飲むようなアルコールの精製には不向きだったのです。
いわゆる悪臭に感じられるフーゼル油が残るため、これをなんとか改良できないかと手を入れたのが、かの岩井喜一郎氏です。
岩井氏といえばご存じの通り、摂津酒造で阿部喜兵衛と竹鶴政孝をスコットランドへ送り込んだ人物です。
岩井氏は蒸溜器の塔の間に精留塔を取付け、水を添加し、水にほとんど溶けないフーゼル油を分離することに成功しました。
考え方はとてもシンプルですが、このことで連続式蒸溜器から飲用に適したアルコールを取り出すことに成功し、そこから香味のある「新式焼酎」が誕生したのです。
岩井氏が考案したこの方式はボーム式といいますが、多くの人が称賛し、岩井式と呼ばれるようになりました。
後にニッカの竹鶴政孝氏が、岩井氏の開発した連続式蒸溜器が高品質なアルコールを造り、それを混合した洋酒のイミテーションはずばぬけた品質だったと語っています。
これにより摂津酒造が発展し、そこへ竹鶴政孝氏が入社し、後に竹鶴氏が岩井氏からスコットランドへ送り出されたことでニッカが生まれたと考えると、非常に趣深い歴史といえます。
■宮城峡蒸溜所で使われているカフェ式蒸溜器
ニッカのカフェグレーンは、宮城峡蒸溜所のカフェ式蒸溜器が使われています。
実はカフェ式蒸溜器は前述の通り、発展型が日本に入ってきたのですが、ニッカにあるのは発明されて間もない形のカフェ式です。
その理由は、洗練された連続式蒸溜器では効率的にアルコールが作れる反面、独特の香味成分が残りにくいからです。
グレーン原酒に独特の香りを求めるゆえですが、それ以上に竹鶴氏がカフェ式連続蒸溜器に強い憧れを抱いていたからでしょう。
とても高価な蒸溜器のため度々導入をあきらめていたところ、親会社のアサヒビール会長山本爲三郎氏がそれを実現しました。
カフェ式で生み出される原酒は複雑でまるい味わいを醸し出し、「本物のおいしさ」を届けてくれています。
■NIKKA(ニッカ) シングルカスク カフェグレーン 1995という「花束」
シングルカスク カフェグレーン 1995は、リメード樽で蒸溜し2009年に瓶詰めされたウイスキーです。
軽いボディでありながらカフェグレーン特有の芳醇を楽しめる逸品ですが、これこそがニッカにとって何ものにも変えがたいカフェ式蒸溜器の為せる業でしょう。
一般的なグレーンウイスキーとは一線を画す「カフェグレーン」を名乗る琥珀色の液体は、やわらかく厚く、モルトの個性を調和させます。
ニッカのブレンダーは、モルトひとつひとつが花であり、カフェグレーンはそれ包むカスミ草だと語ります。
モルトをやさしく包み込むカフェグレーンが、一つの華やかな花束を形作る、それこそが、竹鶴政孝氏が世界のウイスキーファンに届けたい花束なのでしょう。
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