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世界レベルで愛される希少価値の高いマルス 駒ヶ岳 ２７年 シングルモルト

■世界で認められたマルスウィスキー

国内で蒸溜された日本初のウィスキーは昭和4年に誕生しています。
その後昭和24年に歴史が始まるのが本坊酒造株式会社のマルスウィスキーです。
マルスウィスキーは、日本を代表とする国産ウィスキーであり、世界的ウィスキーコンテストである「アイコンズ・オブ・ウィスキー2017」において世界最優秀賞を受賞した経歴を持ち、世界的にも認められた世界一と称されるウィスキーとなっています。
今では世界5大ウィスキーの一つに数えられるほど世界でも知名度の高い国産ウィスキーです。
マルスウィスキーは岩井喜一郎氏によって誕生し、国産ウィスキーとして名高い竹鶴を誕生させた竹鶴政孝氏の上司でもあった人物です。
岩井氏は当時24歳であった竹鶴氏をスコットランドへ送り出し、竹鶴氏帰国後に作られた「竹鶴ノート」と呼ばれるウィスキー実習報告書をもとにして、山梨県石和に洋酒工場を造り、このマルイウィスキーが作られた歴史があります。
そして昭和60年に駒ヶ岳山麓の長野県上伊那郡宮田村へマルス信州蒸溜所を建築し、山梨から設備を移設しました。
岩井喜一郎こそが世界に認められる国産ウィスキーを誕生させた第一人者ともいえるでしょう。

■マルス信州蒸溜所について

マルス信州蒸溜所は昭和60年、本坊酒造株式会社がウィスキー造りに最適な環境を探し求め、長野県にある中央アルプス駒ヶ岳山麓標高798mの場所に岩井喜一郎氏による設計で造られた蒸溜所です。
スコットランドへ派遣された竹鶴氏の竹鶴ノートを参考に作られた蒸溜所であるため、スコッチウィスキーにほど近い国産ウィスキーの蒸溜所ともいえます。
高い標高の地に作られたことで軽い減圧蒸溜にすることができ、常圧蒸溜に比べ、気圧が下がることによって素材の沸点を下げ、低温でのアルコール蒸溜を叶えられることから、風味が豊かな原酒を製造できるのが特徴です。
また、この辺り一帯は大変冷涼な環境下であり、3000m級の中央アルプスや南アルプスに降り注いだ雨や雪解け水が花崗岩土壌を抜けて作られているため、天然ミネラルが豊富な水を使用することができます。
雑味のない仕込み水で作られるウィスキーは格別といっても過言ではありません。

■製造会社はどこ？

マルスウィスキーを製造販売しているのは、鹿児島県に本社を構える本坊酒造株式会社です。
マルスウィスキーで有名になりましたが、鹿児島の特産物焼酎をはじめとしてワインやウィスキーを製造する総合酒類メーカーです。
九州地方に本社を置く醸造業の中では、本坊酒造株式会社が扱うお酒の種類が豊富として知名度の高いメーカーです。

■マルス駒ヶ岳27年シングルモルトの魅力

スコッチウィスキーの流れを汲んだ国産ウィスキーは、モルトウィスキー、ブレンデッドウイスキーに二分されています。
大麦麦芽だけを原料として蒸溜されたモルト原酒のみを瓶詰めするモルトウィスキーとモルト原酒にその他の穀類を原料にして複数回蒸溜されたグレーン原酒をブレンドして瓶詰めするブレンデッドウイスキーがあります。
マルスウィスキーでは、このブレンデッドウイスキーをはじめとしてシングルカスクなど様々なウィスキーが製造されています。
シングルモルトの中でも希少な1樽のモルト原酒だけを厳選して使ったシングルカスクウィスキーが「駒ヶ岳」です。
蒸溜年や樽、貯蔵位置ごとに特徴があって、一つの樽から瓶詰めされることで数量が限られているため希少価値が高いブランドとしてマルスウィスキーの中でも人気です。
マルス駒ヶ岳27年シングルモルトは、当時の製造責任者かつチーフブレンダ―として活躍されていた谷口健二氏によって、希少な長期熟成原酒の中から成功錯誤を重ね厳選したシェリーカスク、アメリカンホワイトオークモルトをヴァッティングしたウィスキーです。
アルコール度数は46％で昭和61年、昭和63年、平成2年に蒸溜されたものを平成30年3月に1246本瓶詰めして販売されたウィスキーです。
個性的な味わいながら調和の取れた1本に仕上がっています。
プラムや杏子、バニラを想像させるような豊かなフレーバーと、スパイシーで複雑な味わいをトップからアフターに掛けて楽しめます。