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余市蒸溜所で限定販売されたNIKKA（ニッカ） シングルカスク 原酒 20年

■蒸溜所に足を運んだ方だけが買える特別限定品
NIKKA（ニッカ） シングルカスク 原酒 20年北海道余市蒸溜所限定はニッカウヰスキーの最初の蒸溜所として1934年（昭和9年）から稼働している北海道余市郡余市町にある余市蒸溜所に足を運んだ方だけに販売された限定品です。
余市蒸溜所の特徴として、香りはやわらかな樽熟成香と麦芽の特有の甘さ、そして、豊かな果実香のハーモニーが楽しめます。
穏やかで心地良いピート感も、ウイスキー通の心を捉えて離しません。
味わいはカシスの甘さとしっかりとしたピート感、麦芽の香ばしさやオレンジのような果実テイストがバランスよく調和しています。
余韻はカスクの甘さとスモーキーさがゆっくりと持続するのが特徴です。

■ニッカウヰスキーの原点
余市蒸溜所は日本で本物のウイスキーを造りたいという夢を叶えた竹鶴政孝の原点の地であり、竹鶴政孝のウイスキーづくりへの情熱と信念、想いが詰まった場所です。
今のように簡単に海外に渡れなかった時代に船に乗り込み、長い船旅を経て言葉も通じないスコットランドへと単身で渡り、本場でウイスキーづくりを学んできました。
帰国してもすぐにウイスキーづくりができたわけではなく、幾多の試練を経て、ようやく開設にこぎつけたのがニッカウヰスキー最初の蒸溜所である余市蒸溜所です。
スコットランドに似た気候風土を探し求め、余市に辿り着いたのです。

■余市特有の風土に育まれるシングルモルト
三方を山に囲まれ、北に日本海を臨む余市は年間を通じて寒冷な気候であり、豊かな水源に恵まれています。
湿潤で澄んだ空気が漂うスコットランドに非常によく似た風土を持ち合わせています。
力強く重厚なモルト原酒を育むための好条件が揃っていることに、竹鶴政孝は目をつけました。
厳しい冬の間に山々に降り積もった雪が、春になって暖かさが増してくると雪解け水が余市川へと注がれます。
雪に磨き抜かれた清らかな雪解け水が余市モルトの仕込み水として利用されるのです。
蒸溜された原酒が眠る貯蔵庫は、水蒸気をたっぷりと含んだ清涼な空気によって樽が乾燥から守られる最適な環境をキープされています。

■こだわりの蒸溜法
竹鶴政孝は余市蒸溜所で本場のスコッチに負けない力強く重厚なモルトウイスキーづくりを目指しました。
そのために採用したのが石炭直火蒸溜法です。
もろみを入れたポットスチルを石炭の火で熱することで、蒸溜釜はなんと約800℃の高温に達することになります。
高温処理により、もろみに適度な焦げが現れて、モルトに香ばしさが加わるのが特徴です。
下向きのラインアームを持つストレートヘッド型のポットスチルを用いることで、蒸溜液に多くの旨味成分が残り、原酒に豊かな味わいが加わるのです。
もっとも、適切な火力をキープするように石炭をくべるには熟練の職人の技が欠かせません。
そのため、現在では石炭直火蒸溜を行っている蒸溜所は世界でもほとんどありません。
余市モルトの個性は石炭直火蒸溜なくしてはなしえないという、竹鶴政孝の情熱と受け継がれてきた伝統の技を現在でも守り続けています。
石炭直火蒸溜とストレートヘッド型ポットスチルを使うことで、独特の重厚さと香ばしさが現れます。
北の海辺ならではのソルティさと、世界でも稀有な石炭直火蒸溜法によるヘビーピートな原酒が力強く主張する一方で、新樽モルトとシェリー樽モルトによる熟成により、ウッディな樽の風味としっかりとしたボディ感とが調和するシングルモルトに仕上がるのです。
NIKKA（ニッカ） シングルカスク 原酒 20年は北の海辺と厳しい北の自然、そして、熱く燃える石炭の炎とに鍛えられ、個性あふれる強靭なテイストに仕上がるシングルモルトが、雪深い貯蔵庫で静かに時を重ね、20年の眠りを経て限定販売される贅沢品です。
何ものにも負けない個性を思い切り堪能したいなら、ロックかウイスキーと水を1対1で配合し氷を入れないトゥワイスアップがおすすめです。