中国ではポピュラーなお酒白酒とは
日本ではあまり馴染みのないお酒ですが、中国ではお酒の席に欠かすことが出来ないとても人々に親しまれたお酒が白酒です。
中国に旅行に出かけた時や、中国の友人にもてなしをされた時には必ず出てくるお酒ですので、白酒のことについてある程度知っておくと、コミュニケーションが取りやすくなることでしょう。
アルコール度数が強いので注意
白酒はアルコール度数がとても高いお酒です。
小酒杯と呼ばれる可愛らしい小さなグラスに注がれますので、一口で飲むことができるのですが、アルコール度数がとても高いので、酔っ払い過ぎないように注意しなければなりません。
特に中国の乾杯には飲み干すという意味が込められていますので、次々飲み続けると悪酔いしますので注意しましょう。
また宴会の席では、中国人は客人をもてなすときにどんどん勧めてきますので、飲めないときは最初の一杯だけ飲んで、杯を逆さにするとよいでしょう。
テーブルの上に杯を逆さにすることで、飲み干しましたという意味になります。
現代はアルコール度数が低いものもあります
白酒は昔はアルコール度数が50度以上あるものもあったのですが、最近ではアルコール度数は38度の低いものが出回っています。
中国輸入品店などで購入することが出来ますので、試してみるとよいでしょう。
香り高い芳香成分が含まれている白酒
白酒は独特の芳醇な香りがする中国のお酒なのですが、香り成分には数十種類以上の成分が含まれています。
カプロン酸エチルや酢酸エチル、乳酸エチルなどの成分が含まれています。
原材料には、大麦や小麦、エンドウなどが使われており、それらを砕いた後に水を加えて温かい場所に放置することでクモノスカビ、乳酸菌、酵母を繁殖させると麹が出来るでしょう。
その後、発酵をさせ、蒸留し熟成させると白酒が完成します。
こうした仕込み方法をおこなうことによって、白酒独特のエステル香と味が生まれるのです。
生産地によって香型があります
中国の白酒の香型には、濃香型、醬香型など様々な種類がありますので、中国の地方に訪れたら、白酒の飲み比べをしてみてもよいでしょう。
口の中で甘い香りが漂い、飲み干した後もその香りが残るほどです。