圧倒的に高いというイメージ
日本酒のアルコール度数というと、非常に高いというイメージを持っている人は多いと思われます。
ビールやチューハイが5度程度なのに対し、日本酒では15度や16度といったところが一般的だからです。
酒税法においては、日本酒のアルコール度数は22度未満と定めており、22度を超えるお酒はひとまとめにしてリキュール類という分類になります。
リキュール類には22度をはるかに超える高いアルコール度数のものがありますので、日本酒には明確な度数の設定があるといえます。
アルコール度数と味わいの違い
日本酒のアルコール度数にも、高いものから低いものまであります。
低い場合は13度程度となり、口当たりは甘めになるのが特徴です。
日本酒は発酵が進むほどにアルコール度数が上がり、辛口に仕上がることから、飲みやすい甘口に仕上げるために早い段階で発酵を止めてしまうという作り方をすることがあります。
これによってアルコール度数を抑えることができるとともに、糖分が残ることで甘口になり、飲みやすいと感じる日本酒が出来上がります。
そのため、甘めの日本酒が欲しいという場合は、日本酒の中でも12度や13度といったあたりを選ぶと、甘みのあるまろやかな味わいを楽しめるでしょう。
加水という方法もあります
近年、発泡するタイプの日本酒が女性に人気ですが、これらは加水と呼ばれる水を加えることにより、日本酒のアルコール度数を低くし、飲みやすくしたものです。
もちろん発泡タイプでなくても、加水した分だけアルコール度数は低くなりますので、日本酒として販売されている中で、アルコール度数が8度以下であれば、加水していると考えていいでしょう。
水で薄めた日本酒なんて日本酒じゃないと考える人には、おそらく頼りないと感じる飲み口になるでしょうが、日本酒を飲みつけていない人や、好きだけれどちょっとアルコール度数が高くてと敬遠してきた人にとって、度数の低い日本酒は歓迎されるでしょう。
昨今、比較的度数の低い日本酒が多く登場しているのも、強すぎる度数だと躊躇うけれど、そこそこの度数なのであれば飲みたいという人が多いということを現していると考えられます。