日本酒となると単位が変わる不思議さ
ビールやチューハイ、ハイボールなど、様々なお酒がありますが、これらの量を示すのはすべてミリリットルです。
一般的なサイズの缶であれば、350mlですし、大きめサイズが欲しいときは500ml缶になります。
ところが、これが日本酒となると、日本酒を何mlくださいといったオーダーの仕方はしません。
日本酒には合と呼ばれる日本酒だけの酒量の単位があり、通常、一合、二合といった単位で量を指定します。
酒は百薬の長と言われるような血流改善効果や、適度に酔うことで気分が明るくなる精神的メリットをもたらしてくれます。
日本酒では一合とよく言われますが、一合と聞いて具体的にどのくらいの量なのか、正確に把握している人もいれば、よく分からないという人も多いでしょう。
日本古来の体積を表す単位
そもそも合とは、尺貫法における体積を表す単位で、東アジアでも使われていますが、日本においては尺貫法という呼び名から貫という単位に至るまで、独自に決められているところが大きく異なる点です。
この法において一合をml(ミリリットル)に換算すると、およそ180mlとなります。
厳密にいえばもう少し多いのですが、現在では尺貫法に基づく商取引は禁止されていますので、一升も1l(リットル)という表記になっています。
一合が180mlということを知っている人なら、一合、二合といった単位で日本酒を頼んだとしても、どのくらい飲んだかを把握することができます。
日本酒一合を他のお酒に置き換えると
日本酒だけは一合といった呼び方をすることを、特におかしいと感じていない人が多いほど、その呼び方は広く浸透しています。
考えてみると、お米も合という単位ではかっていることから、古くから日本人にとってなじみのある物に使われてきた単位と言えるかもしれません。
日本酒一合を他のお酒に置き換えてみると、ビールなら中瓶一本、焼酎なら110ml、ウィスキーではダブルの60ml、ワインであれば200mlといった量になります。
日本酒一合が自分にとってのお酒の適量だという人が他のお酒を飲む場合には、知っておくことで換算しやすく、適量を飲むのにつながるでしょう。