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竹鶴政孝が選び抜いた宮城峡蒸溜所の限定原酒

■フルーティーな味わいを堪能できる女性にもおすすめの一本
NIKKA（ニッカ） シングルモルト宮城峡 12年 フルーティ＆リッチは、朝ドラでも描かれた竹鶴政孝が場所を選び、育んできた宮城峡蒸溜所で蒸溜された限定原酒の12年ものです。
宮城峡蒸溜所のシングルモルはリンゴや洋梨のようなフルーティーな香りにプラスして、甘く華やかな花のような香りがするのが特徴で、さらに醸造樽由来のバニラ香がふんわりを香ります。
ウイスキー初心者の女性でも思わず虜になってしまうような、女性ウケのする香りが魅力です。
味わいは口当たりがたいへんなめらかで、ドライフルーツのようなスウィーティーなテイストで、香りはもちろん、味わいとしても女性を虜にしてくれます。
余韻は麦由来の甘さに加えて、ほのかなビター感が感じられ、穏やかな樽香が優しく広がっていき、ウイスキー通も十分に満足できる食後酒やナイトキャップとしてもおすすめの一本です。

■宮城峡蒸溜所の歴史
日本で本物のウイスキーを造りたいと情熱を捧げたニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝が、最初の蒸溜所を北海道の余市に造ったのは1934年（昭和9年）のことでした。
それから約30年の時を経て、1969年（昭和44年）に完成したのが宮城峡蒸溜所です。
竹鶴政孝は余市とは異なる個性のモルトウイスキーを造りたいと、新たな蒸溜所の候補地を探し歩いていました。
数ある候補の中から選ばれたのが仙台の西に位置する広瀬川と新川（にっかわ）の2つの清流に囲まれる緑の峡谷だったのです。
この地に初めて訪れた竹鶴政孝は新川の水で持っていたウイスキーを割って飲んだといいます。
そして、その場で蒸溜所建設を決めたのでした。
東北地方にありながら、気候風土が比較的穏やかで、清流と森という豊かな自然に恵まれた宮城峡の地では、竹鶴政孝が求めていた華やかで爽やかなモルトウイスキーが育まれていくことになります。

■華やかでフルーティーなシングルモルトが生み出される環境
日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝は長年にわたって夢に描いてきた未来を実現するため、華やかな個性のモルト原酒を生み出す風土を求め続けてきました。
そして、朝霧が深く立ち込め、2つの清流が流れるこの地に行きついたのです。
余市よりも年間の平均気温は2℃ほど高く、内陸部にあるので海の影響をあまり受けません。
そのため、穏やかな気候に恵まれているのが特徴です。
杜の都・仙台に潤いを与えている広瀬川と、雪深い蔵王連峰を経て流れてくる美しい新川に囲まれ、四季を通じて霧や靄に包まれているウイスキーづくりに最適な環境が整っています。
仕込み水としてはやわらかさが特徴の新川の伏流水を用います。
これが、宮城峡モルトの個性を創るために重要なカギを握っているのです。
冬の間は雪が積もり、周辺の森から生み出されるマイナスイオンたっぷりの瑞々しい空気が蒸溜された原酒が眠る樽を優しく包み込んで守ってくれます。
竹鶴政孝は自分の夢を叶えてくれる豊かな自然に敬意を表し、蒸溜所建設にあたっては本来の地形や森林を最大限に残しました。
ウイスキーづくりに欠かせない自然との共生と調和の精神が、宮城峡モルトの香りと味わいの中に息づいています。

■蒸溜法へのこだわり
余市とは異なる個性のモルト原酒を求め、竹鶴政孝は宮城峡蒸溜所での蒸溜法にスチームによる間接蒸溜を選択しました。
ポットスチルの内部にパイプを巡らせて、約130℃の蒸気を通してながら、じっくりと蒸溜する方法です。
ポットスチルの独特な形状により、蒸溜の間にポットスチルの内部に溜まった蒸気や香味成分は蒸溜釜に戻る工程を繰り返すことになります。
このプロセスを通じてアルコール成分が凝縮され、原酒の香りと味わいが洗練され、華やかな香りとやわらかでスムースな味わいを持つ独自の宮城峡モルトが出来上がるのです。
余市とは対極にある蒸溜方法を選択したことで、2つの個性異なるシングルモルトを造り上げることに成功しました。