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トランプのカードの絵柄をデザインしたイチローズモルトの激レア商品

■イチローズモルト・カードシリーズの傑作品

「イチローズモルト カード クイーン・オブ・ハーツ」は株式会社ベンチャーウイスキーで製造された、人気のカードシリーズの中の一つです。
イチローズモルトカードシリーズはラベルにトランプの絵柄をデザインしているのが特徴で、カードごとにそれぞれ風味の異なるウイスキーがボトリングされています。
その中でも「イチローズモルト カード クイーン・オブ・ハーツ」は希少価値が大変高く、カードシリーズのスペード・エースに匹敵する超レアな逸品です。
特に1990年に今はなき羽生蒸溜所で蒸溜されたシングルモルトは、1stバレルがホグスヘッド樽での貯蔵で、その後は2ndバレルにフレンチオークコニャックウッドカスクを使ってフィニッシュしています。
2006年にボトリングされた「イチローズモルト カード クイーン・オブ・ハーツ」の製品本数は125本と非常に少なく、またボトルナンバー入りとあって特に貴重なウイスキーとなっています。
2つの異なる樽で熟成した原酒は味わいに複雑さと深みを与え、ほかのウイスキーには真似のできないコクと芳醇な香りをもたらしました。
さらに樽出しウイスキー本来の味わいを損なわないよう、加水を一切行わないカスクストレングスのノンチルフィルター、ノンカラーで仕上げられています。
イチローズモルトにはコアなファンが多いため、購入された商品が市場に出回ることはめったにありません。
もしも「イチローズモルト カード クイーン・オブ・ハーツ」を見つけることができたときには、ぜひ手に入れておくことをおすすめします。

■イチローズモルトを造っている会社とは？

口コミで人気が広がり、今もファンをどんどん増やしているイチローズモルトですが、どこの会社がウイスキーの製造を手掛けているかご存知でしょうか。
日本でウイスキー製造会社といえば？と聞かれてほとんどの人が真っ先に思い浮かべるのが、おそらくニッカウヰスキーやサントリーといった有名企業だと思われます。
その点では「イチローズモルト カード クイーン・オブ・ハーツ」のように、トランプのカードをデザインしたユニークな「イチローズモルト」の名前は知っていても、造っている会社の名前は知らないという人も多いに違いありません。
カードシリーズなどの多彩なラインナップを持つウイスキーを製造しているのは、埼玉県秩父市に2基のポットスチルを備えた秩父蒸溜所を構える株式会社ベンチャーウイスキーです。
「イチローズモルト カード クイーン・オブ・ハーツ」などに付けられている「イチロー」とは、株式会社ベンチャーウイスキーの社長・肥土伊知郎（あくといちろう）氏の名前から付けられました。
設立は2004年9月で、2018年6月時点での従業員数は21名という小さなウイスキーの製造・販売会社です。
大企業ほどに名前が知られているとはまだまだいえない状態ですが、ウイスキーの品質の良さはすでに世界でも折り紙付きで、ウイスキー愛飲家の間では有名企業に負けないウイスキー製造会社として注目を集めています。

■イチローズモルトのカードシリーズが誇る人気

「イチローズモルト カード クイーン・オブ・ハーツ」をはじめとするカードシリーズには全部で54種類があり、クラブとダイヤ、ハートにスペードがそれぞれ13種類造られています。
それにプラスして2種類のジョーカーがあり、全種類をホグスヘッド樽で貯蔵した後に種類の異なるさまざまなカスクでフィニッシュしているのが特徴です。
多様な風味を備えたウイスキーが出来上がるのはこのためで、しかも数百本程度の数しか造られないことから貴重な限定商品となります。
またトランプのカードの斬新なラベルデザインも人気で、コレクターが多いシリーズとしても有名です。
その人気を物語るような出来事が起きたのが2019年の8月16日、全54種類のカードシリーズが揃ったイチローズモルト・カードシリーズセットが香港のオークションでなんと1億円もの高値で落札されたのです。
世界中で54種類全部が1セットで揃っているのはわずか4セットしか確認されておらず、ただでさえ人気のイチローズモルトのカードシリーズがいかに人気が高いかを示した出来事となりました。