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超熟され深い味わいが楽しめるタリスカー25年の歴史

■スカイ島に建つタリスカー蒸溜所

タリスカー25年は、スカイ島で生まれたスコッチモルトスコッチウイスキーです。
スカイ島は、一年中を通して天候が乱れやすく、蒸溜所付近にある海からは時に強い雨や風が吹きつけます。
この荒れた環境で造られたタリスカー25年は、個性的な味わいを生み出し世界中のウイスキー愛好家を魅了し続けています。

■マカスキル兄弟が設立したタリスカー蒸溜所の歴史

スカイ島の西南部に位置するタリスカー蒸溜所は、1830年に創業された歴史あるシングルモルトウイスキーの製造所としても知られています。
長年にわたりウイスキー造りに精を出していたマカスキル兄弟は、以前は農業に携わっていました。
アイグ島で農業に重視していたものの、その後スカイ島に渡り農業を行いながらウイスキー造りを始めることになったのです。
いまでいう副業のような形でウイスキー造りを行う人たちは多く見受けられ、マカスキル兄弟の時代では決して珍しいことではありませんでした。
1830年にスカイ島にタリスカー蒸溜所を設立したマカスキル兄弟は、その昔、ウイスキー事業の拡大を試みフィスガヴェイクに蒸溜所を建造することを考えていました。
しかし、この計画が成功することはなく、多額の資金を充ててタリスカー蒸溜所をスカイ島に設立し、現在に至るまでこだわりのウイスキーを製造し続けています。
タリスカーとは、ゲール語で「傾いた斜面の大岩」という意味を持ちます。
創業者であるマカスキル兄弟が住んでいた家に因んで、その名が名付けられました。
いまでも美しくそびえ立つタリスカー蒸溜所は、長い歴史を感じられマカスキル兄弟が生み出したこだわりの製造法にて旨味や香りを存分に感じられるウイスキーが製造されています。

■タリスカー蒸溜所のこだわりの製造方法

タリスカー25年の深い味わいは、巨大なウォッシュバックを多数使用し厳選した水を使って造り出されています。
発酵時にブラジル産のパラニア松を使用したウォッシュバックを使い、香りを高めているのも特徴です。
さらに旨味をより引き出すために厳選した泉の水を使用しています。
現在、タリスカーのスコッチモルトウイスキー造りに欠かせない仕込み水は、十分な量を確保することができず水不足が懸念されています。
タリスカー蒸溜所の近くにある多数の泉から水をくみ上げていますが、スカイ島の土壌は保水力が優れておらず、今後も水不足に関する問題は解決の糸口が見えていません。
一方、麦芽においては、すべてグレンオード製を取り入れフェノール値にもこだわるなど妥協することはありません。
1928年まで3回に及ぶ蒸溜が行われていましたが、現在は香りを残すため2回蒸溜に変えた製造法が取り入れられるようになりました。
タリスカー25年は、アメリカ産のオークバーボン樽を使用し25年という長期間にわたって熟成されています。
25年もの長い期間にわたる熟成が可能な原酒は、そうそう目にすることはありません。
大変希少な価値あるウイスキーとなっており、贅沢な味わいを楽しめます。
長い年月をかけて熟成され、力強い味わいを実感できるのも魅力です。
また、オークバーボンの深い香りを楽しむこともでき、多くのウイスキーファンを虜にしている一本です。
タリスカー25年は、発売開始後から不定期にリリースされていました。
リリースされる年によって個性的な味わいを楽しめるのも魅力となっており、タリスカーファンは発売される度に手に入れていたという方も少なくありません。
超熟されたウイスキーの味わいは、力強さだけでなく、やわらかい香りを実感できるなど贅沢に楽しめるのも魅力的です。
満足度が高いと認められたウイスキーを称する「東京ウイスキー＆スピリッツコンペティション2019」では、最高金賞を受賞しました。
今やタリスカー25年は、日本人はもちろんのこと、世界中のウイスキー好きに愛される贅沢なシングルモルトスコッチウイスキーとなっています。