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スプリングバンク 15年の特徴や歴史

■スプリングバンク 15年の特徴

スプリングバンク 15年はシェリー樽で熟成された原酒を100％使用している、芳醇で贅沢なキャンベルタウンモルトです。
スコットランドのキャンベルタウンにはかつては30あまりの蒸溜所がありましたが、現在ではスプリングバンクをはじめ3つのみとなっています。
小さな港町であり、この地方で蒸溜されたシングルモルトは、熟成された甘い風味に塩っぽい風味が混じり合うのが特徴です。
スプリングバンク 15年の香りはシェリー樽熟成ならではのダークチョコレートのような深みのあるビターな甘やかさに加えて、ブラウンシュガーやフルーツケーキ、トフィー、アーモンドの芳香なスイーツやナッツのような香りが次々と訪れます。
味わいはレーズンやイチジクのようなドライフルーツの甘さにクリームやダークチョコの濃厚な甘さと塩バニラ感が絶妙調和します。
フィニッシュにはナッツやオールドレザーが加わって、長い余韻が続くのも特徴です。
スプリングバンク 15年はダークチョコレートを中心とした芳醇な香り、凝縮感のある甘さと塩味の絶妙なハーモニーが楽しめるため、夕食後のリラックスタイムに向いています。
また、シガーと一緒に楽しむにもピッタリです。

■スプリングバンク蒸溜所について

スプリングバンク 15年を生み出すスプリングバンク蒸溜所は、モルティングからボトリングまでの工程を同一敷地内ですべて行っているほかにはない珍しい蒸溜所です。
スプリングバンクをはじめ、ロングロウとヘーゼルバーンのタイプが異なる3つのシングルモルトを生産しています。
スプリングバンク蒸溜所のシングルモルトの代表格であるスプリングバンクは、軽くピートを焚き込んだ麦芽を使用しています。
スプリングバンク蒸溜所では、麦芽を乾燥させる際に焚き込むピートの量を3段階に分けており、それぞれ別の銘柄としてリリースしているのです。
ピートを燃やした熱気で麦芽を乾燥させるのですが、この際に出る煙を麦芽が吸収することでスコッチ特有のスモーキーフレーバーが醸成されます。
つまり、段階分けすることでスモーキーフレーバーや塩味の強さにも違いが出るのです。
スプリングバンク 15年は2回半の蒸溜によって造られる、キャンベルタウンを代表するシングルモルトです。
スプリングバンク蒸溜所はキャンベルタウンに残された蒸溜所の中でも、唯一安定した造りを行っていることで知られています。
スプリングバンク蒸溜所を代表する銘柄であるスプリングバンクは、ウイスキー愛好家の中ではモルトの香水と称されるほど香り高いのが特徴です。
潮風が吹き抜ける港町に位置する蒸溜所ならではの独特な熟成環境によって、個性的な香味を感じられるシングルモルトに仕上がります。

■キャンベルタウンにある蒸溜所の歴史

スプリングバンク蒸溜所が位置するキャンベルタウンは、スコットランドの西部にあるキンタイア半島の先端部分にある港町です。
シングルモルトの産地として名高いハイランド地方とアイラ島の中間エリアに位置する、人口5,000人ほどの小さな町です。
かつてはアメリカ大陸に向かう船の寄港地として栄えており、ウイスキーはアメリカへの輸出用として需要が高く、小さな町の中に30あまりの蒸溜所があり、賑わいを見せていました。
ですが、20世紀初頭にアメリカで禁酒法が施行されたことで、ウイスキーの需要が一気に激減し、輸出もほぼストップして、多くの蒸溜所が衰退していきました。
その中で生き残ったのが、スプリングバンク蒸溜所とグレンスコシア蒸溜所の2つです。
現在キャンベルタウンには3つの蒸溜所がありますが、もう一つは2004年になって操業を再開させたグレンガイル蒸溜所です。
ブレンデットウイスキーが好まれた時代から、個性を感じるシングルモルトを味わう人が増えてきている中、シングルモルトの人気は世界的に急騰しています。
シングルモルト人気の影響でキャンベルタウンにも再び脚光が集まっています。
歴史を紡いできたスプリングバンク蒸溜所を筆頭に、これからますます楽しみな産地です。