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■スコッチの最高峰
バランタイン３０年は30年にも及ぶ長い年月にわたって熟成を続けてきたバランタイン最高峰のスコッチウイスキーであり、世界第二の地位と長い歴史を誇るスコッチブランドのなかでも最高峰のスコッチと位置付けることができます。
樽の中で30年以上もの年月をかけて眠り続けていたにもかかわらず、枯れることなく、くすむことなく、輝くような熟成色と熟成香を漂わせています。
飲んだ方からは 忘れがたい味、忘れられない香りと称され、いつまでも残る美しい記憶のように余韻が限りなく続いていきます。
グラスに注げば、歳月を感じさせる深い黄金色が楽しめ、香りは樽香とともにバニラのようなかすかな甘さが心地よく漂います。
味わいは30年の年月を感じさせる豊かさと力強さが感じられ、複雑でありながらも円熟しきった柔らかさと、芳醇さがバランスのとれたテイストを楽しませてくれます。
表現するならばシェリーや蜂蜜のようなわずかに酸味のある甘さや、バニラのような甘美な味わいを思い起こさせます。
限りなく続くエレガントな余韻も手伝って、ISC 2017では見事、金賞を受賞しています。
アルコール度数は40度とそこまで高くなく、円やかな味わいが楽しめるのでスコッチ初心者の方にも飲んでほしい逸品です。
スコッチウイスキーの虜になること間違いなしの珠玉の1本は700mlで希望小売価格は日本円で80,000円となっています。

■バランタインの歴史と趨勢
スコッチブランドとして世界を代表するバランタインの歴史は1827年にスタートし、およぼ190年の長い歴史を誇っています。
創業者一族からの営業権の譲渡や同業他社による買収などの趨勢を繰り返しながらも、創業当時から受け継がれてきたレシピとブレンダーの技は変わっていません。
中でもブレンダーの技は光るものがあり、バランタインの伝統とブランド、世界に絶賛される味わいを支えています。
バランラインではリスクの分散も兼ねて複数の蒸留所を開設して、40種類以上の原酒が造られており、その1つ1つを吟味、厳選してバランタインが造られています。
1つ1つの原酒の個性を際だちさせすぎず、かつ殺すことなく、絶妙なバランスで調和したバランタインは華やかな香りとまろやかな味わいが特徴的です。
1895年には英国王室御用達にも選ばれ、風格を身にまとった上質なスコッチウイスキーのブランドとして世界のウイスキーファンに愛されています。

■バランタインを生み出す蒸留所の特徴
バランタイン３０年はキルマリッドの生産施設をはじめとする蒸留設備や貯蔵庫で厳重に管理されています。
現在、バランタインの親会社となっているペルノリカール社はスペイサイドに13もの蒸溜所を所有していますが、伝統の技を受け継ぐ5代目となるマスターブレンダーを中心にしたチームが、毎週、スペイサイドに行って多数ある蒸溜所のニューメイクを細かくチェックして、熟成度の見極めなどきめ細やかに管理がなされています。
熟成に使用する樽はマスターブレンダー自身がアメリカやスペインに出向いて買い付けを行っており、ウイスキーの蒸溜から樽の厳選、熟成に至るまですべてのプロセスに関わり、品質を厳しく管理しています。
熟成のための貯蔵庫はスコットランドの365ヵ所に分散されており、万が一、自然災害や火災などのアクシデントが起きたとしても、全てを失うことなく、脈々と続いてきたバランタインのレシピと技と味わいが受けうがれるよう、リスクヘッジがなされています。
現在のマスターブレンダーは5代目となりますが、入社から34年余り経つベテランで、バランタイン３０年の歴史とともに歩んできたといってもいい人物です。
ウイスキーへの造詣が深い日本のウイスキーファンに敬意を表する人物で、親日家としても知られています。
全てのバランタインに共通する洗練された円やかで果実や花のような香りと、絶妙なバランスがとれた複雑な味わいを30年の時を超えて味わいましょう。