お酒買取なら大阪のネオプライス

高品質であるべきという宿命を背負っているワイナリー

■期待と宿命を背負うワイナリー
アメリカ合衆国・カリフォルニア州ナパ・ヴァレーでカリフォルニアワインを作っているオーパス・ワン・ワイナリーは、いかなるときも高品質のワインを作ることを期待され、実際に作り出すべきであるという宿命を背負った異色のワイナリーと言えます。
それというのも、オーパス・ワン・ワイナリーは1979年に初めてジョイントベンチャーとして、異なるワイン生産者が手を組んで生まれたワイナリーだからです。
オーパス・ワン・ワイナリーを生み出したのは、ワイン界においてその名を知らぬ者はいないと言われるほど有名な2人の人物です。
1人はフランスの有名ワイン、ボルドーを作るシャトー・ムートン・ロートシルトを所有するバロン・フィリップ・ロートシルト、もう1人はフレンチオークの小樽で熟成させるヨーロッパの伝統的な製法により、高品質のワインをカリフォルニアで作ることに成功した一方で、スタンフォード大学で学んだ知識をアメリカの最新テクノロジーによる経営・マーケティング戦略に活かしたロバート・モンダヴィです。
ロバート・モンダヴィはワイン生産者でありながら、経営にも長けていたことから、カリフォルニアワインを一躍世界に広めることに貢献した功績を讃え、カリフォルニアワインの父とまで呼ばれる人物です。

■2人の巨匠が目指したものとは
カベルネソーヴィニヨンを使って作るフルボディのワインという共通点はあるものの、それぞれボルドーとカリフォルニアで大いなる成功を収めたワイン生産者である2人が、なぜジョイントベンチャーに乗り出すことにしたのでしょうか。
その理由は、2人ともが「最高品質かつほかに類を見ないワインを作りたい」という強い願いと夢を持っていたからです。
バロン・ロートシルトにしろ、ロバート・モンダヴィにしろ、それぞれが求めるワインをすでに作り上げていたにもかかわらず、さらなる高品質のワインを求めてワイナリーを作るというのですから、オーパス・ワン・ワイナリーが特殊なワイナリーになるのは必然だったと言えます。
世界中のどこのワイナリーにもない大きな重圧と期待を背負うことは、初めから分かっていたからです。
ただ、そこはワインを知り尽くし、さらにはワインへの並々ならぬ愛情と情熱を持った2人の巨匠が手を握って生まれたワイナリーだけのことはあり、次々と高品質の高級ワインを生み出してくるのには舌を巻きます。

■オーパス・ワン・ワイナリーのワイン作り
高品質あるいは高級と呼ばれるワインを作るワイナリーは、独自の製造方法を持っていることがほとんどです。
まだワイナリーとしての歴史は浅いオーパス・ワン・ワイナリーですが、持っている知識と技術でいえば、世界一と言っても良いかもしれません。
そんなオーパス・ワンでは、ナイト・ハーベストと呼ばれる、日が昇る前の夜間にブドウの収穫作業をしています。
もちろん、ブドウは自然農法によって大事に育てられ、しかも収穫は手摘みといいますから、このこだわりようはさすがです。
醸造にはグラヴィティ・フローというシステムを導入していますが、これはポンプで行うのに比べて衝撃が少なく、ブドウやワインを優しく取り扱うのに最適な醸造方法とされています。
さらに、ブドウのロットごとに専用タンクを分け、最適な温度を常に保った環境で徹底的に管理するなど、オーパス・ワン・ワイナリーは実に多くのこだわりからワインを作り出しています。
そんなワインが美味しくならないはずはありません。

■相反するはずが見事に調和するのがオーパス・ワンのワインの魅力
オーパス・ワン2012は、偉大なヴィンテージワインとしてカリフォルニアワインの歴史に残る逸品となりました。
ボルドーとカリフォルニアという、異なるクオリティを調和させることは決して簡単ではないはずですが、それをやってのけるからこそ、オーパス・ワンのワインは一度は飲んでみたい最高級カリフォルニアワインと言われるのでしょう。
オーパス・ワン2012は、偉大なヴィンテージとはこういうものだということを教えてくれるワインに違いありません。