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日本人がもっとも良く知っているコニャックブランド

■5大ブランドの中で日本人がもっとも知っているのはどこなのか
コニャックブランドは主に5大ブランドとして名前が挙がっており、洋酒がおなじみになった今はヘネシーやレミーマルタンなどを挙げる人も多いでしょう。
ただ、1980年代にもっとも日本で良く知られていたのは、カミュでした。
カミュが造り出すコニャックは、日本人の舌にもっとも合うとされており、特にナポレオンの人気は非常に高いものがありました。
カミュが日本人に向いているのは、カミュが造り出すコニャックがとてもやさしい味わいをしているからだと言われます。
また、カミュと言えばスミレの香りが有名で、日本でも競争率が高く、入るのが大変とされる名門音楽学校の校歌にスミレが登場するくらいですから、親近感も感じられたのかもしれません。

■カミュのコニャックとスミレの香りの理由とは
コニャックは、ユニ・ブランと呼ばれるブドウだけを使って造らないと、コニャックとは認められません。
5大ブランドの中には、クリュと呼ばれるブドウを栽培する畑の質にこだわり、上質なブドウだけがとれるクリュに厳選して原酒を造り、おいしいコニャックを造ることを譲れない方針にしているメーカーもあります。
カミュで言えば、1977年から事業に加わり、4代目当主となったジャン・ポール・カミュによって、カミュのコニャックはスミレの香りというイメージをしっかりと定着させました。
カミュはもともと拠点をボルドリーに置いていましたが、マスター・ブレンダーでもあったジャン・ポール・カミュはこのボルドリーの栽培地を中心にして、新たにカミュのブドウ栽培の畑を拡大します。
コニャック造りの基準を満たすためのクリュと呼ばれる畑として、ボルドリーは6つの指定区のうちでもっとも小さい面積しかありませんが、マスター・ブレンダーであったジャン・ポール・カミュは、ボルドリーで採れるブドウから、非常にエレガントなオードヴィ、つまりコニャックを造るための原酒が造れることに気づいていました。
そのエレガントさの象徴がまさにスミレの香りで、これがカミュの代名詞ともなります。
世界中でその飲みやすさに加え、香りの良さからカミュファンを増やしたのは、4代目当主がマスター・ブレンダーという才能を持った人物だったことが大きな理由と言えそうです。

■伝統と革新性を重んじるカミュ
これまで長きにわたり、歴代当主たちが守ってきた伝統を引き継ぐことは、カミュの当主に求められる大きな要素です。
ただ、その伝統にあぐらをかいているだけでは、時代に取り残されてしまいます。
そのため、伝統を守りながらも改革性も忘れないのが、カミュならではのスタイルと言えます。
何もかもがめくるめくスピードで変わっていく今の世の中で、常に愛され続ける高品質コニャックを造り出し、さらにはブランドステイタスも守っていくとなると、5代目当主であるシリル・カミュに課せられた課題は非常に大きいでしょう。
とはいえ、シリルはすでにカミュの定番であるスミレの香りではなく、潮の香りがするコニャックを新たに生み出すといった大いなる革新性を持っていることから、伝統のカミュの歴史に次世代のカミュの歴史が加わり、これから先も続いていくと考えられます。

■カミュのコニャックを特別にするバカラ社とのペアは最強
カミュ ミシェルロイヤル バカラはその名の通り、クリスタルガラスの名門として知られるバカラ社が造り上げるクリスタルデキャンタに、カミュが持っている珠玉の秘蔵古酒がボトリングされた最高級ラインナップのコニャックです。
ボトルのまま販売されるのではなく、ベロアのような手触りが素敵な箱と、硬めに作られた箱の2種類があり、どちらも重量感のある高級な赤い色をしています。
それに加えて金色が効果的に使われており、見た目からしてカミュが贈る最高級コニャックであることはすぐにわかる逸品です。
ボトリングされた中身はというと、秘蔵の古酒だけあって甘くまろやかな香りに、上品で飲みやすい味わいが特徴で、コニャック初心者がいきなり飲んでもおいしいと感じられそうなほどの上質なコニャックに仕上げられています。