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50年以上の歴史があるサントリースペシャルリザーブ


■親子で作り上げたサントリーの歴史

サントリースペシャルリザーブは、サントリーの創業70周年を記念して発売されました。
サントリーは長い歴史があり、前社である寿屋は1899年に設立されています。
寿屋の創設者は、先代鳥井信治郎です。
彼は、1899年の時代、20歳で大阪市西区に鳥井商店を設立し、27歳のときに壽屋に改名しています。
スペイン産の葡萄酒造りからスタートしたものの売れ行きは思わしくなく、新たに赤玉ポートワインを生産し日本人の舌にも合うお酒を造ることに成功しました。
鳥井信治郎が生み出した赤玉ポートワインは、国内のワイン市場の6割もの大きな数字を占めるほどの人気を集めました。
その後、1923年にニッカウイスキーの創業者である竹鶴政孝と共に山崎蒸溜所を設立し、本格的なウイスキー造りをスタートします。
1929年には、初のジャパニーズウイスキーを生産することに成功し、サントリーウイスキーの名を世界に広めることになります。
しかし、経営不振に陥り、ウイスキー事業の経営に頭を抱えた時代もありました。
しかしながら、彼の不屈の精神で1937年にサントリー角瓶を生産し人気を集め、日本を代表する酒造メーカーとしてサントリーの名を確たるものにしたのです。
1962年に亡くなるまで鳥井信治郎は、「やってみなはれ」の名いと共にウイスキー事業に全力を注いできました。
鳥井信治郎の死後、サントリーの経営者として活躍したのが彼の次男である佐治敬三です。
彼は、1962年の酒税法改正をきっかけに日本人だけでなく世界中のウイスキーファンを満足させる新しいウイスキー造りに精を出します。
佐治敬三が手掛けたウイスキーは数多くありますが、その中でも評判のサントリースペシャルリザーブは、リーズナブルな価格でありながら満足度の高い味わいを楽しめることから若者から年配まで年代を問わず愛され続けています。

■日本人だけでなく外国人も親しんだ「サントリースペシャルリザーブ」

最も「サントリースペシャルリザーブ」の名を世に広めたのは、1970年に開催された大阪万博です。
世界でも通用するウイスキーだということを実証するために佐治敬三は、日本人はもちろん、外国人の舌にも合う一流のジャパニーズウイスキーを開発しました。
大阪万博でサントリースペシャルリザーブが出店されると、すぐに人気を獲得し世界中に多くのファンを魅了することになります。
その後は、バーなどでも気軽に嗜めるようになり、国内外問わず気軽に多くの方が親しめるようになりました。

■幾度となくリニューアルされ満足度の高い味わいを実現

1969年に「サントリースペシャルリザーブ」が発売された当時、サントリーが所有していた蒸溜所は山崎のみでした。
当時は、山崎蒸溜所で造られたモルト原酒だけを使用していましたが、その後においては白州蒸溜所や知多蒸溜所のモルト原酒やグレーン原酒もブレンドされています。
「サントリースペシャルリザーブ」は、50年以上の歴史があり、今や日本を代表するブレンデッドウイスキーとして多くの方を楽しませています。
原酒不足も懸念されていることから現在、流通されていないものも多く、市場で目にすることが少ない商品は簡単に手に入れることはできません。
幾度となくリニューアルされ現在に至っていますが、佐治敬三のこだわりのウイスキーを気軽に堪能したいのであれば「サントリースペシャルリザーブ」がおすすめといえるでしょう。
洗練された味わいを楽しめるのはもちろんのこと、まろやかさを実感することもできます。
「サントリースペシャルリザーブ」が生み出す味わいは、白州蒸溜所のホワイトオーク樽によるものです。
また、バニラのような甘い香りを堪能できるのも魅力の一つといえるでしょう。
サントリースペシャルリザーブは、完成するまでに膨大な時間が使われているだけでなく、職人の情熱もこもった一本です。
手間や時間を惜しまない丁寧な伝統的な製法で生産されており、おいしいウイスキーを生み出すための職人の匠の技と努力を感じながら贅沢な味わいと香りを楽しめます。