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特別コラボのイチローズモルト 食源探訪 秩父 ポートパイプ シングルモルト

■コラボ品で希少なイチローズモルト 食源探訪 秩父 ポートパイプ シングルモルト

イチローズモルト 食源探訪 秩父 ポートパイプ シングルモルトは、イチローズモルトを手掛ける株式会社ベンチャーウイスキーと西武百貨店および、そごうデパートのコラボレーションで開発された「食源探訪」シリーズの1本です。
食源探訪というデパートが企画した食を楽しむ、探求するというコンセプトに共感した株式会社ベンチャーウイスキーが特別に提供したシングルモルトになります。
秩父蒸溜所のモルト原酒をポートワインの空樽で熟成させており、ポートワイン樽ならではの、心地良く爽やかなフルーティーな香りや完熟フルーツのような甘みを感じるテイストに仕上がっており、長い余韻が続きます。
ポートワインはポルトガルを代表するワインで、世界三大酒精強化ワインの一つです。
ブドウがワインになるためにアルコール発酵をしている途中で、ブランデーを加えることで、アルコール発酵を中断させます。
すると、ブドウ果汁がそのまま糖分として残るので、甘みの強いワインに仕上がるのです。
特徴あるポートワイン樽で熟成させたことで、日頃はシングルモルトを飲みなれない方やウイスキーに苦手意識がある女性でも飲みやすいのではないでしょうか。
有名デパートとコラボした限定品なので、市場流通量も限られているプレミア価値も高い1本です。

■まだ歴史の浅い秩父蒸溜所

秩父蒸溜所は2007年に建設され、2008年2月より蒸溜をスタートさせたマイクロディスティラリーです。
日本ではアルコールメーカーとしてメジャーな大手企業が、大きなウイスキー蒸溜所を有していますが、小さなウイスキー蒸溜所は日本ではとても珍しいものです。
古くから続く日本酒や焼酎を醸造する酒蔵は小規模なものも多いですし、近年では地ビールやワインなどの小さな蒸溜メーカーも増えてきました。
ですが、地ウイスキーの蒸溜所はまだまだ少ないです。
秩父蒸溜所は肥土伊知郎氏が率いる蒸溜所で、社員は4名ほどの小規模蒸溜所でありながら、蒸溜所内に樽工房を設けているなど、本場スコットランドでもなかなか見かけないほど、こだわりが強い蒸溜所です。
株式会社ベンチャーウイスキーの代表であり、ブレンダーでもある肥土伊知郎氏が直接、北海道などへ丸太を仕入れに行き、それを自社工房で職人が手造りしています。
大麦を麦芽にする作業をスコットランドの伝統的手法であるフロアモルティングで実施し、貯蔵法もスコットランド伝統のダンネージスタイルを貫いています。
本場スコットランドの蒸溜所でも、現在では手間や時間、コストがかかるために行われていない方法ばかりです。
一方で、大麦は秩父産、大麦を麦芽にするためのピートは埼玉県産、発酵槽は北海道産のミズナラを使った木槽など、メードインジャパンのものを原材料として極力使うというこだわりも見られます。
これによって、他国にはない日本ならではの素材を使いながら、ウイスキー発祥地であるスコットランドの伝統手法にのっとって製造することで、これぞジャパニーズ・ウイスキーを造り出しているのです。

■歴史は浅くても世界に認められる秩父蒸溜所のシングルモルト

そのこだわりは瞬く間に世界に認められ、蒸溜所を開設して間もない2012年アメリカのウイスキー・アドボケート・アワードにて、秩父蒸溜所のシングルモルトがジャパニーズウイスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞する快挙を達成しました。
スコッチウイスキーの基準に従えば、最低3年の熟成期間が必要なため、2008年に蒸溜をスタートさせたばかりの秩父蒸溜所のウイスキーが、名だたる国内大手メーカーのウイスキーを差し置いて、最高賞を受賞するのは驚くべき快挙といえます。
今でこそ世界に名を馳せているイチローズモルトですが、蒸溜所ができたばかりの秩父蒸溜所のシングルモルトが世界的な評価を得たということは、それほどに完璧であったとしかいえません。