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■ピュアモルトウイスキーシェリーウッドの歴史
サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８２は山崎蒸留所で1982年に蒸留されてシェリー樽で熟成されたアルコール度数45％のピュアモルトです。
サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッドはシリーズとして1982年以降、1984年、1985年、1986年と4回にわたって発売されており、いずれも表示年数に蒸留されたモルト原酒を山崎蒸留所自慢のシェリー樽に詰め、10年から15年程度寝かせた原酒を厳選してボトリングされています。
サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８２が発売されたのは1997年のことで、１９８６が発売されたのは2003年となっています。
それ以降は発売されておらず、現在はシングルモルトウイスキー山崎シェリーカスクという数量限定のシングルモルトシリーズの形で引き継がれています。
サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８２はは甘い濃密なトップノートの後、霧深い山奥の山崎蒸留所で熟成されたモルト原酒特有の気品のある華やかな香りが続きます。
味わい、アフターテイストともに芳醇で、高貴でエレガントな時間を楽しむことができます。

■山崎蒸留所の原点
山崎蒸留所は京都の天王山の麓、茶の湯の名人として知られる千利休も愛したといわれる名水がある場所に1923年に開設されました。
当時ウイスキーに馴染みがなかった日本人に愛され、やがては世界に認められるジャパニーズウイスキーを造りたいというサントリー創業者の鳥井信治郎が信念を持って開設にいたったものです。
翌年の秋には日本で特注で製作した和製蒸留窯を用いて蒸留がスタートされ、第一号の樽に詰められました。
その際に使った樽は今でも大切に山崎蒸留所の貯蔵庫に納められていますが、どんな樽だったと思いますか。
ウイスキー造りに定番の北米産のホワイトオーク樽ではなく、なんとスパニッシュオーク製のシェリー樽だったのです。
シェリー樽熟成とは、スペイン産のスパニッシュオークで樽を製作した後、スペイン特産のワインであるシェリー酒を2年以上熟成させた樽でウイスキーを熟成させるひと手間も、ふた手間もかけ、熟成前にも年月をかけて仕込まれるものです。
サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８２では、1923年から約60年の時を経ても、同じスパニッシュオーク製のシェリー樽が用いられるという山崎蒸留所における伝統の継承をも感じられるウイスキーなのです。

■世界最高ウイスキーの原点
サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッドのシリーズは2003年の発売以降ストップしていますが、現在ではその代わりとして山崎 シェリーカスクシリーズが数年おきのスパンでリリースされています。
サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッドの発展形ともいえ、サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８２が原点としてのルーツも持つ、山崎 シェリーカスク２０１３に至っては世界最高のウイスキーという評価まで勝ち得ています。
世界的に有名なウイスキーのガイドブックである「ワールド・ウイスキー・バイブル2015」において、歴代の最高得点に並ぶ97.5点を獲得し、ジャパニーズウイスキーが初めて「ワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤー」を獲得したのです。
2015年度版では4,700銘柄ものウイスキーが評価されましたが、その中で驚きの最高得点を記録しました。
「ワールド・ウイスキー・バイブル」は国際的な品評会であるIWSC（インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション）の審査委員長を務めるなどウイスキー評論家として世界的な権威であるジム・マレー氏が発表しています。
彼によれば、山崎 シェリーカスク２０１３は形容しがたいほど素晴らしいものであり、ジャパニーズウイスキーの素晴らしさは今に始まったことではなく、長い努力や工夫の積み重ねと評されているのですから、山崎蒸留所創業当時からのシェリー樽熟成技術やサントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８２も評価されたといっても過言ではありません。