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「王冠の宝石」と称されるマーテルの最高級コニャック

■「伝説のコニャック」の地位を不動のものにする最高級品

1912年に発売された「マーテル コルドンブルー エクストラオールド」は、マーテルが生み出すコニャックの中でも類を見ない特別な存在です。
1912年当時はコニャックに名称をつける習慣がありませんでしたが、そんな中で「マーテル コルドンブルー」はまさにマーテルそのものを象徴するコニャックだったといっても過言ではありません。
その独特のスタイルは他を寄せ付けない圧倒的な魅力を漂わせ、個性的で優雅な姿は「王冠の宝石」とも呼ばれました。
黄金の輝きを放つ深みのあるコパーカラーが人々を魅了し、砂糖漬けにしたプラムやアップルなどを思わせるみずみずしいフルーティーな香りにコーヒーやローストしたナッツのような香ばしいアロマが融合します。
加えてシナモンなどのスパイシーな香りが華やかさに彩りを添え、複雑かつ絶妙なバランスが絶妙のハーモニーを奏でています。
「マーテル コルドンブルー エクストラオールド」はマーテルが使用するボルドリー産オー・ド・ヴィー（原酒）による芳醇で優しい味わいが堪能でき、スパイシーなアロマが心地よい余韻となってフィニッシュまで後を引く仕上がりが特徴です。
長い時を経た今もコニャック好きに愛される「マーテル コルドンブルー エクストラオールド」の伝統の味は、この先どれだけの時代が過ぎても決して色褪せることはないでしょう。

■最古の歴史を誇るコニャック・メゾン

1715年にジャージー出身のジャン・マーテルによって創立されたマーテル社は、大手コニャックハウスの中でも最古の歴史を誇るコニャック・メゾンの一つです。
1715年の創業以来、マーテル社は独特の製造法を途絶えることなく継承し続けてきました。
ジャンから妻へ、そして息子から孫へと引き継がれてきた伝統の技は、優美さと複雑さ、それにバランスの良さを兼ね備えているのがマーテルの真髄です。
2000年代に入ってもマーテルの魅力は衰え知らずで、2001年にフランスのペルノ・リカールの傘下に入ってからの2005年に「マーテルXO」を、そして2009年には「マーテル クリエーション・グランド・エクストラ」を発売します。
この時ボトルのデザインを手掛けたのは、芸術家でありガラス・デザイナーでもあるセルジュ・マンソーです。
2009年にはシグネチャー・コニャックの「ロール・ド・ジャン・マーテル」を発売し、マーテル社は超高級商品をさらに拡充させていきます。
2011年に発売された「マーテル シャンテルー・パースペクティブ」は、マーテルのセラーマスターの技術とシャンテルーへの敬意を表して造られた特別なコニャックでした。
ちなみにシャンテルーとはマーテル社1838年に購入した建物の名前で、マーテルの最高級酒となるため原酒たちがカスク（樽）の中で静かに眠っている場所のことです。
さて次は一体どのような高級品が登場するのか、今後のマーテル社から目が離せません。

■日本国内で購入できるマーテルのコニャック

現在日本で買えるマーテルのコニャックには5銘柄があり、「マーテル VSシングル ディスティラリー」はマーテルの定番コニャックとなっています。
なめらかでフルーティーな味わいが特徴で、ベルベットを思わせるなめらかでリッチな口当たりの人気商品です。
砂糖漬けのフルーツの香りとしっかりとした風味が堪能できるのが「マーテル V.S.O.Pエイジド イン レッド バレル」で、マーテル特有の熟成スタイルが際立ったコニャックに仕上がっています。
ロックはもちろん、カクテルベースとしても使うことができるコニャックです。
2017年の「 ISC インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」で 金賞を受賞した実力派コニャックが「マーテルコルドンブルー」で、1912年に登場して以来伝説のコニャックとして不動の地位を築いています。
エレガントかつ芳醇な味わいを生み出しているのは、ボルドリー地区で栽培されたぶどうを贅沢にブレンドしていることによるものです。
世界中を魅了するコルドンブルーの魅力は、永遠に色褪せることのない輝きを放っています。
その他にも独特のアーチ型ボトルが目を引く「マーテルXO」や、神秘的なボトルデザインが人気の「マーテルシャンテルー」は、マーテルの最高級ラインに新たに加わった熟成期間が長めのコニャックです。