menu list買取商品 - シャトー・ディケム 2002
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シャトー・ディケム 2002の高価買取致します
シャトー・ディケム 2002のご紹介
買取参考価格 | 12000円前後
生産国 | フランス |
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生産者名 | シャトー・ディケム |
地方 | ジロンド |
地区 | ソーテルヌ |
分類 | ボルドー/白ワイン |
タイプ | 750ml/14度 |
世界最高峰の貴腐ワインとして名高いフランス産の極甘口白ワイン「シャトー・ディケム」は、ソーテルヌの格付けにおいて唯一プルミエ・クリュ・シュペリュールに格付けされた銘柄です。
琥珀色のディケムは「飲む黄金」とも呼ばれ、重厚とも言える濃厚なハチミツを思わせる甘みと上品な極上の風味が特徴的。
素晴らしい香りと甘美な甘さから溢れ出る高級感は、デザートワインの中でも一級品といえる出来栄えです。
※ハーフボトル(375ml)は買取価格が異なります。
シャトー・ディケム 2002の歴史
極上の甘みと甘くはない永き歴史を味える貴腐ワイン
■華々しい甘美なフランスワインの誕生
シャトー・ディケム(イケム)はフランスを代表する貴腐ワインで有名ですが、中世の時代はイングランド王アキテーヌ公の所有するシャトーでした。
1453年にフランス国王シャルル7世がこの地をフランスに統合しなければ、この甘美なワインももしかしたらイギリスのワインとなっていたのかもしれません。
シャルル7世は1593年にディケムの使用権をジャック・ソヴァージュに貸与します。
ジャックは地元の有力者の一族であり、封建的領地として保有が認められたのです。
幸運なのは、ジャックが熱心なワインメーカーの第一人者となり得た人物だったことでしょう。
シャトー・ディケムに残る資料によれば、ジャックの時代、すでにブドウの栽培において独自の方法を編み出し、遅摘みのテクニックも開発されていました。
貸与された数年後にはシャトーを建設し、丁寧に区画整理と土地の選別を実施することで、現在につながる畑の整備が行われていったのです。
ルイ14世の時代となった1711年、多大な功績を残したソヴァージュ家は貴族となりました。
ディケムの地の所有権を全面的に譲られ、正式にオーナーの地位に就いたのです。
■見舞われる不運
ソヴァージュ家に生まれたフランソワーズ・ジョセフィーヌ・ドゥ・ソヴァージュ・ディケムは、1785年、伯爵であったルイ・アメデ・ドゥ・リュル=サリュスと結婚しました。
幸せで華やかな人生となるはずだった矢先、フランソワーズはたった3年で夫の伯爵を落馬事故によって亡くしてしまいます。
未亡人となってしまったフランソワーズは、それでも若く聡明でした。
ソヴァージュ・ディケム家の家長を継ぎワイン生産と経営管理の責任者の座に就いた彼女は、ワイン造りにおいても経営においても類い稀なる才能を開花させるのです。
当時彼女が生産販売したワインは非常に高い評価を得ており、愛好家から絶賛されるクオリティを誇りました。
フランス革命の最中には2度投獄され危険な目に遭うも、受け継いだ家名と財産であるワイン農園はしっかりと守り抜き、彼女は時代の混乱を強く乗り越えたのです。
■特別1級の栄誉へ
1826年、ディケムはブドウ栽培とワイン製造を完全事業化します。
これは当時では考えられないほど画期的な経営判断であり、クオリティを常に高く保つシャトー・ディケムは、ワインも生産者も国際的に高い評価を得るようになります。
そして1855年、ソーテルヌの格付けで唯一の特別1級に認定されたのです。
このときディケムを率いていたのは、フランソワーズの孫、ロマン・ベルトランでした。
ワインの格付けといえばパリ万博ですが、ナポレオン3世が実施したボルドーワインの格付けには、赤ワインのメドック地区と甘口白ワインのソーテルヌの格付けがあります。
ディケムはソーテルヌの格付けにおいて、このとき唯一の特別1級の栄誉に輝き、その地位を不動としたのです。
第1級のワインを一口味わいたいと願うのは、ヨーロッパ全土だけでなく世界中でした。
実は日本も明治時代、ディケムのワインを購入していたことがわかっています。
■引き継がれる伝統と哲学~シャトー・ディケム 2002
ロマン・ベルトランがこの世を去った後は息子が、その後はその弟ウジェンがシャトーを引き継ぎ、連綿と歴史は紡がれていきます。
そんな中でも時代は混沌とし、フランス全土を脅かした害虫のフィロキセラや第一次世界大戦など大きな不運にも見舞われました。
大戦時、軍の将校だったウジェンの息子ベルトランは、ディケムのシャトーを軍事病院として使用したこともあります。
それでも戦争が終わると守られてきた伝統と哲学を重視し、ディケムを引き継いだベルトランは世界的経済不況もしっかりとディケムのワインを守り抜いたのです。
1966年以降は甥のアレクサンドルが若くして経営を引き継ぎますが、事業はうまくいかず生き残りも危ない状況に陥ったこともあります。
それでもアレクサンドルは自身の努力とブドウの豊作という天恵に助けられ、ディケムをつぶすことなく現在の世界的評価を守り抜きました。
シャトー・ディケム 2002は、そんなディケムの特徴を存分に味わえる世界最高峰の貴腐ワインです。
「飲む黄金」とも呼ばれるほど重厚で濃厚な味わいは、ハチミツを思わせる甘みと上品な風味を特徴としています。
デザートワインの中でも一級品である甘く優しいワインには、実は想像を絶する困難とそれを乗り越える哲学が溶け込んでいるのです。
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