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アメリカで有名なスコッチ・デュワーズの歴史とデュワーズシグニチャーについて

■デュワーズとは

デュワーズは、1846年にジョン・デュワーによって製造され、スコットランドのブレンデッド・ウイスキーであり、ジョン・デュワー＆サンズ社によって製造販売されています。
ジョン・デュワーにより製造が始められましたが、その息子トミー・デュワーが巨大なネオン、映画などを使って大規模なキャンペーンを実施したことによってデュワーズ自体を世界規模のウイスキーブランドに確立させていったといわれています。
日本でもお店でよく見かけられるボトルですが、特にアメリカ合衆国においては、スコッチといえばデュワーズだろうというほど非常に知名度の高い商品であり、アメリカ国内でも大きなシェアを占めています。
世界大手の酒類メーカーであるバカルディ者の主要ブランドの一つです。
かつてカーネギーホールで有名なアンドリュー・カーネギーが大統領へデュワーズの入った樽を贈ったことがあり、これ以来ホワイトハウスには必ずデュワーズの樽が常備されるようになったという歴史があります。

■デュワーズの歴史

デュワーズは、1806年にパース州の農家に生まれたジョン・デュワーによって創業されます。
ワイン・スピリッツ製造会社に勤務し、ワインやウイスキーの製造について学び、40歳で独立をします。
ここでデュワーズのもととなるブレンディングを行い、ウイスキーを初めてガラス製ボトルに入れて販売したことでも有名です。
この時代ではウイスキーを購入するために容器をお店まで持っていかなければならなかったのですが、ジョンの開発によって購入しやすくなりました。
ガラスを使うことでウイスキーの色が見やすいように考えて透明度の高いボトルを採用したともいわれています。
しかしその後息子であるトーマスはあらゆる方法で宣伝を行っていき、世界的にのし上がっていきます。
1886年のロンドンの見本市にケルト民族の正装をしたバグパイパーをデュワーズのブースに読んで演奏させたことで大きな注目を浴びます。

■デュワーズの製造方法

デュワーズはアバフェルディとオルトモア、ロイヤルブラックラ、クライゲラヒ、マクダフというキーモルトを使用しています。
この中でも中核となっているのがアバフェルディ蒸溜所のモルト原酒です。
アバフェルディ蒸溜所のモルトはクリーミーでハチミツのような甘さが特徴となっており、デュワーズの味わいに活かされています。
このほかにもオルトモア蒸溜所のフルーティかつドライなフィニッシュが特徴のモルトよって、デュワーズの特徴的な香りが生み出されてます。
ブレンディングに使用する割合はメインにアバフェルディ、次にオルトモアが使用され、このほかのロイヤルブラックラ、クライゲラヒ、マクダフがほんの少量ずつブレンドして作られています。
また、デュワーズは熟成したモルトウイスキー原酒とグレーン・ウイスキー原酒をブレンドした原酒を、アメリカンオークで半年以上もの間さらに熟成させるという後熟の工程を早い段階で行ってきました。
この後に続きほかの蒸溜所も参考にして同じように後熟を行うようになったといわれています。

■デュワーズシグニチャー

デュワーズシグニチャーは、デュワーズブランドにおいても最高峰の逸品と呼ばれる位置にあるボトルです。
アバフェルディ蒸溜所で造られた27年熟成の貴重な原酒をメインとして、スコットランドの異なる地質の上質なモルトとグレーン・ウイスキーを使うことで、絶妙なバランスとなめらかな味わいで作られた完成度の高い商品です。
色は深く艶やかな琥珀色をしており、甘みがあって干しブドウやリンゴのようなフルーツ香にタフィーとバニラでハチミツを覆ったような香りが漂います。
味わいはなめらかでクリーミーな甘みが特徴で、フィニッシュは長く心地よいドライ感が残ります。
アルコール度数は43度で容量700mlです。
デュワーズシグニチャーにはこだわりの特徴があり、味わいに絶対な自信を持っていることからあえて熟成年数を表記されていません。