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30年以上の熟成期間が生み出す深い樽香とリッチな味わいが魅力の逸品

■ハイランドパーク蒸溜所の個性を最大限に発揮した銘酒

「ハイランドパーク 30年」は1798年に創業した、スコットランド最北端に位置するハイランドパーク蒸溜所が手掛けたシングルモルトのスコッチ・ウイスキーです。
ハイランドパーク蒸溜所では「ハイランドパーク 30年」の仕込み水に仕込み水に硬水を使用しているのが特徴で、フロアモルティング（床式製麦）もハイランドパーク蒸溜所の中で自ら行っている今では数少ない蒸溜所の一つとなりました。
そんな自社蒸溜所でフロアモルティングを行ったモルト原酒を用い、48.1度のアルコール度数でボトリングされたウイスキーに仕上がっています。
リフィルのシェリーカスクを75％使用した「ハイランドパーク 30年」は、実に30年以上もの歳月をかけて熟成させました。
シェリーカスク由来の熟したオレンジのような樽の香りがウイスキーに爽やかな香りをもたらし、カラメルの甘い風味がリッチでなめらかな口当たりを生み出しています。
シェリーカスクそのものがコクのあるオークとなっており、チョコレートや非常に甘いイギリスの伝統的なお菓子であるファッジの甘みが特徴です。
しかしウイスキー本来の味わいである塩気も健在で、まろやかな塩味がオレンジやチョコレート、ファッジと絶妙なバランスを醸し出しています。
30年の時を経てハイランドパーク蒸溜所が送り出す、まさに至極の逸品と呼ぶにふさわしいスコッチ・ウイスキーです。

■ハイランドパーク蒸溜所の歴史を紐解く

スコットランド・オークニー諸島の最北端に位置するハイランドパーク蒸溜所は、1795年に伝説の密造酒造り・マグナス・ユンソンの密造所のあった場所に建てられたといわれています。
スコットランドの蒸溜所でも200年以上の歴史を誇る古い蒸溜所で、スモーキーさとその後に口の中に広がる甘みがハイランドパーク蒸溜所が造るウイスキーの特徴です。
大麦をピートで焚きつけて乾燥させて作る大麦麦芽特有の、燻したような燻製のスモーキーさはあるものの、強烈な匂いが好き嫌いを極端に分けるアイラ島のアイラモルトウイスキーほどではありません。
「ハイランドパーク 30年」もスモーキーさはしっかりと感じさせながらも、チョコレートやファッジの甘さがきちんと生きた仕上がりとなっています。
ハイランドパーク蒸溜所の名前は、蒸溜所が建設された土地がその由来です。
というのもハイランドパーク蒸溜所はオークニー諸島の中心部にある町・カークウォールを見下ろす高台に建っているため、「ハイパーク」や「ピークヒル」などと呼ばれました。
この2つが一緒になって「ハイランドパーク」となり、それが蒸溜所の名前になったと伝わっています。

■ハイランドパーク蒸溜所が造るウイスキーの人気銘柄

長期熟成の「ハイランドパーク 30年」はハイランドパーク愛飲家はもちろん、ウイスキー愛飲家にとって香りも味わいも不足のない銘酒でしょう。
しかしハイランドパーク蒸溜所が造る「ハイランドパークシリーズ」にはほかにも根強い人気を誇る銘柄があり、その中で上位3位にランクインした銘柄をご紹介します。
まず第3位は密造酒造りの伝説の人物・マグナス・ユンソンの物語を秘めた「ハイランドパーク ダーク・オリジンズ」で、ウイスキーの濃い色と味わいがハイランドパーク蒸溜所のダークな過去を表現している一本です。
ボトルも真っ黒で、まさに暗黒の時代に暗躍したユンソンにふさわしい仕上がりです。
第2位は「ハイランドパーク18年」で、ウイスキーの専門家が高い評価をしていることでも知られています。
「ハイランドパーク12年」の3倍の高値が付くほどの人気で、6年長く熟成される期間が高評価となる理由と考えられます。
ハイランドパーク蒸溜所の人気銘柄第1位は、スタンダードなウイスキーの味わいと平均的な価格が支持された「ハイランドパーク12年」です。
12年という熟成期間はウイスキー好きにはウイスキー初心者にも飲みやすく、専門家の評価も高いことから多くのファンに愛されています。