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サントリー山崎蒸溜所内でしか入手できない貴重な銘柄


■山崎蒸溜所で販売される人気の樽出原酒シリーズ

サントリー「山崎蒸溜所 樽出原酒 １０年貯蔵 酒精５７度 ピュアモルト」は熟成年数ごとに異なるモルトを熟成させ、樽出しそのままの状態でボトリングした酒齢の年数によって異なる個性が楽しめるウイスキーです。
サントリーの山崎蒸溜所の人気シリーズ「樽出原酒」の一つで、「山崎蒸溜所 樽出原酒 １０年貯蔵 酒精５７度 ピュアモルト」は山崎蒸溜所の限定品となっています。
「山崎蒸溜所 樽出原酒 １０年貯蔵 酒精５７度 ピュアモルト」は酒齢10年以上のモルトのみを使用し、樽出しならではの57度という高めのアルコール度数に仕上がっているのが特徴です。
アルコール度数57度で味わえるその香りと味わいは強烈ながらも豊かなコクを讃えており、華やかでのびやかさを備えた香りとまろやかな味わいが堪能できます。
また「樽出原酒」シリーズはほかにもシェリーカスクやミズナラ、バーボンバレルなどの種類がありますが、いずれもサントリーの山崎蒸溜所内にある山崎ウイスキー館・ギフトショップでしか購入することができません。
なお山崎蒸溜所まで行けないという方には、インターネットショップを利用すれば購入することが可能です。
市場で見かけることが少なく、購入することも難しい大変レアなラインナップとしてウイスキーファンから大きな人気を博しています。

■山崎蒸溜所を建設したサントリーの創業者

洋酒のパイオニアとして知られるサントリーは、1899年にぶどう酒の製造・販売を目的として創業した「鳥井商店」が母体です。
その後1921年に「鳥井商店」から「株式会社壽屋（ことぶきや）」を設立し、1923年に京都の南西・山崎の地にサントリー初の蒸溜所「山崎蒸溜所」が建設されました。
鳥井商店を興し、「株式会社壽屋」を設立したのは、「国産ウイスキーの父」と称される現・サントリーの創業者・鳥井信治郎（とりいしんじろう）です。
山崎蒸溜所が建設された山崎は「水生野」（みなせの）と呼ばれる名水の地で、近くには名水百選に選ばれた「水無瀬神宮の離宮の水」があります。
戦国時代から安土桃山時代にかけて茶人・商人として豊臣秀吉に茶を振舞った千利休が茶室を設けた場所がこの山崎で、輸送コストがかかることを避けるために京阪神に近い山崎を鳥井自身が選んだといわれています。
1929年にサントリーは国産初となるジャパニーズ・ウイスキー「白札」をリリースし、鳥井信治郎は「国産ウイスキーの父」と称されるようになりました。
しかしウイスキーの本場であるスコットランドのスコッチ・ウイスキーに負けずとも劣らない上質のスコッチに仕上がった「白札」は、日本人の口には合わず大層不評を買うことになります。
それでも山崎蒸溜所が純国産ウイスキーを初めて造り出した事実に変わりはなく、それゆえに山崎蒸溜所は「日本のウイスキーのふるさと」と呼ばれています。

■諸説あるサントリーのブランド名

1929年に山崎蒸溜所で初めて誕生したウイスキーに付けられたブランドが「サントリー」で、今や日本国内はおろか世界中にその名を轟かす一大企業となりました。
このサントリー初となるウイスキーに「サントリー」のブランド名を付けたのが創業者の鳥井信治郎で、当時壽屋で販売していた「赤玉ポートワイン」の赤玉を太陽に見立てたといわれています。
太陽は英語でSun（サン）ですが、このサンに鳥井の「トリー」を合わせて「サントリー」としました。
また別の説では鳥井さんを逆さにしてサントリーとしたという説や、鳥井と佐治（鳥井信治郎の次男が養子入りした先の佐治家）の「佐治」さんと「鳥井」さんを合わせてサントリーとしたとの諸説があります。
いずれにしてもサントリーのブランド名は今や押しも押されもしない大ブランドに成長し、「山崎蒸溜所 樽出原酒 １０年貯蔵 酒精５７度 ピュアモルト」などを造っている山崎蒸溜所は、その中枢を担っているといっても過言ではありません。