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新しい飲み方が楽しめる逸品の若い大吟醸

■珍しい一年ものの大吟醸酒

菊姫 吟醸酒B.Y.大吟醸 720mlの熟成期間は大吟醸酒としては1年と短く、通常5年は熟成させる大吟醸酒と比べて若々しい仕上がりとなっているのが特徴です。
しかしながら1年の熟成期間を経て誕生したお酒は若さと爽やかさを残しており、搾りたてをそのまま瓶詰めするためフレッシュな味わいに仕上がった大吟醸の美味しさが楽しめます。
菊姫 吟醸酒B.Y.大吟醸 720mlのB.Y.は醸造年度を意味しており、Brewery Year（ブルワリーイヤー）の頭文字を取って名付けられました。
1年とはいうものの熟成させたことによって生まれる旨味と、なめらかで優しい口当たりはのど越しのよさも相まって飲みやすさへとつながっています。
フレッシュな果実を思わせるフルーティーさがありながらも、大吟醸らしいキレのあるフィニッシュで旨味の余韻を長く楽しめるのも、菊姫 吟醸酒B.Y.大吟醸 720mlの大きな魅力です。
兵庫県吉川町産特A地域で栽培された山田錦だけを100%使用し、精米歩合も米の半分以上を磨く50%としていますので味は折り紙付きです。
その年だけにしか味わえない美味しさを、新しい飲み方でいただけるとして人気のある菊姫 吟醸酒B.Y.大吟醸 720mlは、ほかに1.8L入りも販売されています。

■杉玉が掛かるのを待ちわびる人も多い

菊姫 吟醸酒B.Y.大吟醸 720mlを製造・販売しているのは石川県白山市にある菊姫合資会社で、同地にて創業当時より変わらない旨い酒造りに取り組んでいます。
趣のある木造建築の建物には菊姫の名が入った暖簾が掛けられ、入り口には菊姫酒造の暖簾とともにまだ緑色をした杉玉がぶら下げられています。
絞りを始めたことと新酒が完成したことを知らせる緑の杉玉が掛かるのを、毎年今か今かと待っている菊姫 吟醸酒B.Y.大吟醸ファンは少なくありません。
それを裏付けるかのように完成と発売を待ちわび、その年だけ味わえる美味しさを楽しみに菊姫を訪れる人も大勢います。
1年ものだからこそ毎年異なる風味が楽しめるのが菊姫 吟醸酒B.Y.大吟醸 の魅力で、1年の熟成期間が新酒の荒々しさを適度に取り除き、かつフルーティーな甘味も醸し出します。
まろやかさと大吟醸ならではのキレが両方味わえるところも、菊姫 吟醸酒B.Y.大吟醸 が人気を集めている所以です。

■酒造りに賭ける菊姫の熱意

一切の妥協を排し、旨い日本酒造りに賭ける菊姫の酒造りは、同社において自家精米を行っていることからもその熱意の表れが伝わります。
「精米を他所に頼むようなら、酒造りを止めろ」という家訓がある菊姫では、今もその家訓を大切に守って自家精米での酒造りを続けています。
菊姫は1967年（昭和42年）に初めて出品した全国新酒鑑評会で金賞を受賞して以来、23年間連続して受賞するという栄誉に輝きました。
それは取りも直さず日本酒の製造技術の向上を怠らず、杜氏たちの伝統の技を継承し続けてきた証であるといっても過言ではありません。
吟醸酒や純米酒などの高級品を次々と生み出し、1968年（昭和43年）には吟醸酒をさらに高めた大吟醸酒を発売しました。
しかし菊姫が選んだ大吟醸の製造法は、酒造りの方法でも大変手間暇のかかる山廃仕込みだったのです。
山廃仕込みは杜氏の熟練の技と長年の経験が必須で、途中で腐敗するなどのリスクが伴うデリケートな作業を要します。
しかしひとたび完成すれば使用する山廃酒母にたっぷりと含まれるアミノ酸が、酒の旨味と香りを最大限に引き出した大吟醸酒へと仕上がります。
しかも使用する米は最高ランクの酒造好適米の山田錦で、米の産地も特A指定地域となれば、旨い大吟醸酒ができあがるのはもはや時間の問題でした。
そして米の旨味をたっぷり含んだ最上級の吟醸酒を超える日本酒が誕生し、1978年（昭和53年）に個性的な山廃仕込み純米酒として発売されたのが、菊姫の大吟醸酒の始まりだったのです。