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世界で最初に認められたジャパニーズ・サケ

■世界に日本酒の旨さを広めた菊姫
2007年開催の「インターナショナルワインチャレンジ」のSAKE部門で最優秀賞に輝いたのが、石川県白山市にある蔵元・菊姫合資会社が造った菊姫 純米酒 鶴乃里 1800mlです。
今や日本酒は海外でも「Japanese Sake」として通じ、世界中に「SAKE」という言葉が定着しました。
意外にも日本人以上に日本酒通である外国人も多く、世界的に有名なリッチー・ホゥティン氏は、あまりにも酒が好きすぎて自ら日本酒ブランドを手掛けたほどです。
この世界最大のワインコンテストでチャンピオン・サケを受賞したのは、菊姫 純米酒 鶴乃里 1800mlが初めてという快挙でした。
「鶴乃里」は菊姫がある石川県白山市の旧地名だった鶴来町をイメージして命名されたもので、最優秀賞の栄誉に輝いた瞬間はまさに生まれ育った町の名が世界で認められた瞬間でもありました。

■おいしさの秘密は良質の原料と熟練の技の結晶
兵庫県吉川町の特A地区産地域で大切に育てられた特上クラスの山田錦を原料米とする菊姫 純米酒 鶴乃里 1800mlは、他の品種の酒米とブレンドすることなく山田錦だけを全量使用しているのがその旨さの秘密です。
さらに純米酒のおいしさを最大限に引き出すため、精米歩合も65％にとどめています。
また職人が心を込めて手作りした麹と山廃酒母を使用しており、菊姫秘伝の「超吟」レベル並みの厳格な管理のもと醸造されました。
低温状態で1年かけてじっくり熟成が進んだ菊姫 純米酒 鶴乃里 1800mlは、毎年10月に発売されていますが、発売を待ちわびるファンは後を絶ちません。
年ごとにラベルの色が赤と黒、そして青に変わるのが特徴で、開栓せずに冷暗所にて保存し、より熟成させてもおいしくいただけます。
飲み比べをするために3種類揃えてから開栓するという人も多く、菊姫 純米酒 鶴乃里 1800mlの楽しみ方は無限です。
爽やかでキリッとした酸味に、まろやかさとふくよかさを併せ持ったコクが、味にさらに厚みを持たせています。
これぞ日本酒と世界を唸らせたことだけはある、真の純米酒の旨味が堪能できる1本です。

■なぜ菊姫は原料米にこだわるのか
創業が1570年にまで遡る古い歴史と伝統を持つ酒蔵の菊姫には、数多くのこだわりがあります。
菊姫の家訓である「精米を他所に頼むようなら、酒造りを止めろ」を忠実に守り、今も全量を自家精米しています。
また本当に旨い酒造りを行うためには優れた米を確保することが重要ですが、その米に対しても並々ならぬこだわりがあります。
酒造りはどんな米でもいいわけではなく、食用として知られるコシヒカリやササニシキなどは実は酒造りには適していません。
良質の酒にするには米の内側にあるデンプン質を外側よりも先に溶かし出す必要があるため、米は外側が硬く、内側がやわらかい米であることが求められます。
酒造りになぜ酒造好適米が使用されるかと言うと、この条件を完全に満たしているからです。
一般に食される米は外側に粘りがあるため、いくら高級なお米であっても酒造りには向いていないのです。
酒造好適米として高い評価と稀少価値を得ている山田錦も、ご飯として食べればぱさぱさしておいしいお米にはなりません。
しかしこと酒造りとなると話はガラリと変わってきます。
酒造好適米の中でも高価なことで知られる山田錦は、それだけ高品質の酒を造り出せるからです。
菊姫ではその山田錦の中でもさらに評価の高い、特A地域に指定されている兵庫県三木市吉川町産の山田錦を使用しています。
しかも高品質の山田錦を安定して入手できるよう、同町に「村米」と呼ばれる栽培契約地区を持っているほどです。
菊姫では醸造する純米酒と吟醸酒のすべてに山田錦を使用しており、しかも100％全量使用ですから味の良さは天下一品です。
普通酒の「淳」にも日本で初めて酒造好適米の山田錦を100％使用した際には、その品質の良さが高い評価を得ました。
菊姫は酒造りにおいて、取りも直さず良質の原料米を使用することにこだわります。
それがひいては菊姫が求める真の良い酒、旨い酒造りにつながるからです。
時代の流行りに流されることのない菊姫の酒造りの基本は、原料米への強いこだわりから生まれています。