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麦焼酎一筋のこだわりの蔵元

■ 誰もが知っているプレミアム焼酎
焼酎が好きといっても、たいていの場合、焼酎の原料に何が使われているかによって好みが分かれます。
一番人気はプレミアム焼酎として有名な3M（スリーエム）と呼ばれる魔王、村尾、森伊蔵といった焼酎に共通するさつまいもです。
ほかにも焼酎には麦や米などがあり、変わり種としてはジャガイモなどその土地で採れるものを使って造られる焼酎もたくさんあります。
そんな中、麦焼酎のプレミアムとして知られているのが百年の孤独で、芋や米が好きで麦は飲まないという人でも、これだけは飲んでみたいと思わせる焼酎として有名です。
この百年の孤独を造っているのが、創業以来徹底して麦焼酎にこだわり続けてきた黒木本店です。

■ 麦焼酎一筋の歴史
黒木本店は明治18年に創業して以来、麦焼酎一筋で焼酎を造ってきました。
宮崎県にある黒木本店は、豊かな大地と森、空と水のすべてを考えたとき、これほど焼酎造りに恵まれたところはないと考え、一貫して同じ場所で麦焼酎を造り続けてきたのです。
そこには、この豊かな恵みに恥じぬよう、一心不乱に、ひたむきに、そして頑固に焼酎造りを続けようという思いがありました。
この思いは、単に焼酎造りに精進するということではなく、地域に根差した伝統文化を守り、継承していくという気持ちも込められており、地元で採れる材料だけを使って造るのは当然のことだったでしょう。
この頑固さは、黒木本店の焼酎造りが農業から始まるところからもわかります。
土づくりから種まき、そして収穫まで自らで行い、その途中に出た廃棄物は有機肥料として用いて自然に還すなど、恵みを受け取った分だけ返すことが大事と考えているのは、頑固というよりはこだわりといってよいのではないでしょうか。

■ 手間暇かけるからこそ生まれる上質な麦焼酎
麦焼酎を造るにあたって、まずは麦造りから始めるというのは非常に手間がかかるうえに、時間もかなりかかります。
麦を育てるのにかかる手間と時間に加え、焼酎を造るのにも同じことがいえるのですから、今の時代、非常に効率の悪い造り方といわれても仕方ありません。
けれど、黒木本店にはこの方法でなければ目指す麦焼酎は生まれないという確信があります。
明治18年の創業以来、頑なに守られてきたこの造り方でなければ、本物の麦焼酎とはいえないという理念のもと、今日も手間暇かかるやり方で麦焼酎を造っているのです。
手間暇かけた分だけ理想とする麦焼酎となって出来上がってくれることを知っているからこそ、黒木本店の焼酎造りは変わることなく続いてきましたし、今後も続いていくことでしょう。

■ 黒木本店で変わらないと断言できるもの
明治18年の創業当時は、おそらく何もかもが人によって行われ、麦焼酎が造られていたのは確かといえます。
なんらかの機械が使われていたとしても、人の手がないと動かないものだったはずです。
現代社会では、ボタン一つで機械が自動的になんでもしてくれますし、作業に必要な人手は効率化すれば、最小限に抑えることができます。
けれど、黒木本店のこだわりの一つである人は、単に焼酎造りのための人手というだけではありません。
最後に焼酎の味を決めるのは、どれだけ機械が優れたものになっても、効率化が進んでも、人であるという信念を持っているからです。
最後に焼酎の味を決めるのは人の目であり、手だという考え方は、これからも変わることはないでしょう。
むしろ、これだけは決して変わらないと断言できるかもしれません。

■ プレミアム焼酎の原酒はぜひ味わいたい
麦焼酎 中々 25度は、九州産の二条大麦と麦麹を選りすぐって選び、造られた麦焼酎です。
麦焼酎ブームの立役者として知られるブレミアム焼酎「百年の孤独」の原酒に使われた麦焼酎でもあり、百年の孤独ファンなら一度は飲んでみたい麦焼酎といえます。
その味わいは非常に上品で、香ばしい穀物の甘い香りとキャラメルを思わせる風味と甘みが口いっぱいに広がり、麦焼酎好きはもちろん、初めて飲む人も虜にするおいしさです。