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■蒸溜所限定品
サントリーピュアモルト 山崎蒸溜所 樽酒原酒 １５年貯蔵は山崎蒸溜所内にあるショップのみで販売されていたウイスキーで、山崎蒸溜所で15年の歳月を重ねた長期熟成のシングルモルトとなっています。
現在は蒸溜所ショップでの販売は終了しており、その後、一時期、サントリーの公式オンラインショップで限定販売されていましたが、その販売も現在はなされていません。
なお、山﨑蒸溜所のショップは樽をイメージした造りになっていて、山崎蒸溜所を訪れないと手に入らない限定ウイスキーやウイスキーケーキ、グラスなどのオリジナルグッズが並んでいます。
山崎蒸溜所のロゴやイラストが入ったオリジナルグラスはお手軽価格なだけでなく、ウイスキーの香りを引き立たせる形状を考えて設計、デザインされたものなので、山崎蒸溜所限定ウイスキーと一緒に手に入れたいおすすめ品です。

■山崎の地が選ばれたワケ
山﨑蒸溜所は京都の奥まった場所に1923年に建設され、1924年11月から操業がスタートした歴史ある蒸溜所で、日本最初のモルトウイスキー蒸溜所といわれています。
もっとも、京都の山崎の地が日本のウイスキー造りの初の拠点として選ばれたのはどうしてでしょうか。
まずは、清らかで豊かな水があったことが挙げられます。
日本では古くから良い水があるところは米どころであり、酒どころとして知られており、名水あるところは日本酒造りが盛んだった歴史があり、今もなお続いています。
美しい水が鍵を握る点は洋酒であるウイスキーでも同じで、山崎の地で採取できる水は豊富なミネラルが含まれながらも軟らかな性質の水であるため、ウイスキー造りに最適なマザーウォーターにできるのです。
京都の山崎といわれても、一般の方にはピンと来ず、京都の観光名所とはかけ離れた場所にありますが、その昔、茶の湯の大家として名をはせた千利休が秀吉を招くために、名水がある山崎の地に庵を設けたという歴史もあるほどです。
また、山崎の地は桂川に宇治川、木津川という3本の川の合流地点にあたり、霧が立ち込めやすい環境となっています。
普段の暮らしにおいては霧は邪魔者的な存在ですが、ウイスキーの熟成には適度な湿度が必要で、この霧に包まれる環境もウイスキー造りには最適なのです。
こうした条件をクリアした山崎の地を全国を探し回って見出したのが、サントリー創業者であり、日本初のウイスキー造りにチャレンジした鳥井信治郎なのでした。

■蒸溜所に来たら水割りを楽しもう
山崎蒸溜所の見学ツアーに参加した後の試飲コーナーや、併設されているバーなどでウイスキーを頂く際にはいつもはストレートで楽しむ方や、ハイボールがお好みという方も水割りやハーフロックで飲んでみるのがおすすめです。
山崎の地に流れる清廉な名水を使った水割りやハーフロックは、都会の水道水やミネラルウォーター、浄水器を通した水などとは異なり、水が美味しいせいか、ウイスキーも美味しく楽しめるのです。

■世界から注目される山崎蒸溜所
山崎蒸溜所の見学は事前に申し込めば、一般個人の方でも気軽に見ることができ、試飲や限定品の購入、レストランでの食事などを楽しむことができます。
近年では本場スコットランドからもウイスキーづくりの関係者が視察に訪れており、名実ともに世界を代表するジャパニーズウイスキーとして山崎蒸溜所の素晴らしさが認められた証ということができます。
サントリーピュアモルト 山崎蒸溜所 樽酒原酒 １５年貯蔵が山崎蒸溜所を訪れた方限定のおもてなしウイスキーとして選ばれたのも、15年という時を経た円熟味に自信がある証拠ですが、ウイスキーは時がつくるお酒と言われています。
瞬間的に造り出せるものとは異なり、蒸溜所を代々になってきたマスターブレンダーやチーフブレンダー、たくさんの職人たちが試行錯誤しながら、妥協せずに作り上げてきた数々の原酒が残されているらこそ、今の時代に優れたウイスキーが生み出されるのです。
鳥井信治郎をはじめ、彼の想いや技を受け継いでウイスキー造りに情熱を注いできた先人たちに習い、次の世代へと繋げていく原酒づくりをすることも、現代の山﨑蒸溜所の匠たちに課せられた使命でもあります。