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「ラガヴーリン」は創業２００年以上の歴史を誇るシングルモルトウイスキー

■アイラ島で２００年の歴史を刻み歩んだラガヴーリン

ラガヴーリンは、１８１６年に複数の密造所が集まってできた蒸留所とされています。
１８３６年には、スコットランドの最大都市として発展してきたグラスゴーにある酒店でアイラモルトを販売するアレクサンダー・グラハム氏の手に渡ることととなります。
グラハム氏の甥にあたるのが、ラガヴーリンをキーモルトとするブレンデッドウイスキー「ホワイトホース」の生みの親として知られるピーター・マッキー氏です。
ラガヴーリン同様、アイラ島を代表するラフロイグからホワイトホース向けの原酒供給を拒否されたことをきっかけに、ラガヴーリン蒸留所の敷地内にモルト・ミル蒸留所を建設し、叔父グラハム氏の没後にはこれらすべての資産を相続しています。
モルト・ミル蒸留所は１９６０年に閉鎖されましたが、ラガヴーリンはホワイトホースの人気と共に世界的な評価と知名度を高めることとなり、１９８８年にはユナイテッド・ディスティラーズ（UD）社の提唱によって生まれた「クラシックモルト・シリーズ」にアイラモルトを代表するウイスキーとしてフラッグシップの「ラガヴーリン１６年」が選ばれました。
２００年以上の歴史の中で造られたラガヴーリンの主力ラインナップには、カスクストレングスの１２年、１６年、ペドロ・ヒメネス・シェリー樽でダブルマチュアード熟成されたディスティラーズ・エディションなどがございます。
近年では、２１年や３７年なども限定品としてボトリングを行っており、ラガヴーリンファンだけでなくウイスキー愛飲家やコレクターまで魅了しています。

■アイラの巨人と称賛されるラガヴーリンの味わいや特徴とは

ウイスキーの聖地であるスコットランドのアイラ島で造られるシングルモルトウイスキー「ラガヴーリン」の特徴は、ピートが効いたスモーキーさと海藻が活きたヨードの香りです。
しばしば「正露丸のような味」や「薬品のような匂い」と表現されるクセの強い風味ながらも、重量感に富んだボディと病みつきになる強烈な個性は熱狂的なファンが多く、世界中のウイスキーファンを魅了し続けています。
なかでも現在のレギュラーポジションに位置するボトル「ラガヴーリン１６年」はアイラモルトの決定版と評価されており、特有の個性であるピーティーでスモーキーなアイラらしさの奥に漂うバニラや花の蜜のような甘美な味わいがまろやかでバランスのよいまとまりを印象付け、シェリー樽由来と思われる濃厚な甘さが魅力な銘酒です。
スタンダードボトルとして酒齢１６年以上の熟成ウイスキーがラインナップされることは非常に珍しく、ラガヴーリンの並々ならぬ自信とこだわりが感じられますね。
シングルモルトウイスキーとしての完成度も高く、まさに傑作と言えるボトルなのではないでしょうか。

■ラガヴーリンファンにおすすめのディスティラーズ エディション

ラガヴーリン ディスティラーズ エディションは、ディアジオ社のディスティラーズエディションとしてリリースされているボトルです。
天日干しされたペドロ・ヒメネスという品種のブドウを原料とするシェリーワインを貯蔵した樽でカスクフィニッシュ（ダブルマチュアード）されており、素晴らしいバランスで複雑な味わいを表現しています。
ペドロ・ヒメネスシェリーの情熱的で濃厚なレーズンの甘みが、ラガヴーリンの鮮烈で豊かなキャラクターのあらゆる側面に魔法のようなアクセントと深みを加え、豊かなフルボディに仕上がっています。
艶やかなゴールドカラーのラガヴーリン ディスティラーズ エディションは、スタンダードの１６年に比べると重厚なバニラフレーバーの甘さが鮮烈なピートのスモーキーさを和らげており、微かなフルーティさを伴う甘美な味わいを実現しています。
「アイラの巨人」と称えられるラガヴーリンの楽しみ方はいろいろとありますが、アルコール度数４３％で強すぎないディスティラーズ エディションはまずはラガヴーリン本来の味わいをストレートでいただくことをオススメします。
徐々に味の変化を楽しみたいという方にはオン・ザ・ロックもいいですね。
雑味を避けるためにも使用する氷は天然水で作っておくことを強くお勧めいたします。
香りや味の変化は水温も影響しますので、アロマを抑えない常温で少しづつ加水しながら楽しむトワイスアップも通な飲み方のひとつです。
グラスを変えるだけでも驚くほどウイスキーの味わいは変化しますので、ストレートやロックなど飲み方に合わせて専用グラスを揃えるものまたひとつのウイスキーの楽しみ方ですので、ぜひお試しください。