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ワンランク上の個性と目指した数量限定のメーカーズマーク４６（フォーティーシックス）

■新たに加わった深い味わいのクラフトバーボン

２０１４年４月１５日に数量限定で販売された「メーカーズマーク４６（フォーティーシックス）」は、創業から２３０年以上の長い歴史を誇るメーカーズマークではじめてラインナップに加わる新しいバーボンです。
オリジナルのメーカーズマークとブランドポリシーに忠実でありながら、まったく新しい表情を持つ新世代のクラフトウイスキーをつくり出すため多くの試行錯誤を繰り返し、専門知識と絶えぬ情熱、そして不撓不屈の努力が実を結び「ウッドフィニッシュ製法」シリーズのトップバッターとして世に放たれました。
ウッドフィニッシュ製法の実験は、メーカーズマークにとって長年のパートナーであるインディペンデント・ステーブ社の協力のもとで行われたそうです。
７代目ビル・サミュエルズ・ジュニアと当時のマスターディスティラーであったケヴィン・スミスを先頭にたゆまぬ実験と探究を繰り返した結果、焦がしたフレンチオーク材の板１０枚を６年熟成の原酒が入った樽に沈めることで求める香りと味わいが生まれました。
「メーカーズマーク４６」という商品名は、目指した風味を生み出したインナーステイブ製法（１０枚の板を沈める工程）で側板の焦がし具合を樽メーカーに伝えるためのプロファイル番号が「４６番」であったことが由来しています。
２３０年以上にわたるウイスキーづくりの伝統とノウハウを集結させた高い品質「メーカーズマーク４６」は、作り手の精神と想いを込めた世界にふたつとないクラフトバーボンです。

■焦がしたフレンチオークのウッドステーブを導入

オリジナルのメーカーズマークに忠実でありながら、まったく新しい表情を持つクラフトウイスキーをつくり出すため幾度も試行錯誤を繰り返し、多くの専門知識と情熱を注いで生み出された「メーカーズマーク４６」。
さまざまな方法でカットし、焼き、そして焦がした何ダースものウッドステーブを試す中、「インナーステイブ」と呼ばれる焼き焦がしたフレンチオークの板をカスクのアルコール度数のままのメーカーズマークに加えてみると、バーボンに素晴らしい効果をもたらすことを発見します。
インナーステイブを熟成した原酒樽の中に１０本沈めて樽香を強めながら９週間後熟させた新しいバーボンは、焦がしたフレンチオークに由来するキャラメルやバニラのスイートでリッチな香味と熟成香が絶妙に調和した、厚みのある味わいが特長の魅力的な味わいに仕上がりました。
オーク材を入れて行う後熟の期間が長すぎると、バーボンに移る木の香味が強くなり過ぎてしまいます。
仕上がり段階に行われる香りのテストはメーカーズマークにとって最も大切なプロセス。
特別な製造工程を経ていても、人の手によってつくられた味わいを守っていくためには人の手によって確かめることが大切であり、作り手によって厳しくチェックされた高い品質基準をクリアしたものだけが私たちの元へと届けられているのです。

■ライムストーンウォーターに恵まれたバーボンづくりに適した環境

バーボンの故郷・ケンタッキー州にある蒸留所の中でいちばん小さいながらも、２３０年以上にもおよぶ長い歴史と創業家・サミュエルズ家で代々継承されたウイスキーづくりのノウハウを守り続けるバーボンの老舗、それがメーカーズマーク蒸留所です。
美しいヴィクトリア様式の工場はアメリカの「国定歴史建造物」に指定されるほど。
現存するメーカーズマーク蒸留所は、サミュエルズ家の６代目ビル・サミュエルズ・シニアによって買い取られた廃屋同然の小さな蒸留所バークス・スプリングが改修されて造られた建物です。
ケンタッキー州の景勝地ハッピー・ハローの丘に囲まれた農園、スターヒルファームとそこにあった小さな蒸留所を買い取った理由、それはメーカーズマークの個性的な味わいを支える要素として欠かすことのできない良質な水が湧き出るスプリング・フェド湖が敷地内にあったから。
ケンタッキー州を形成する石灰岩層（ライムストーン）を通過して天然ろ過された湖の水は、バーボンの大敵である鉄分を取り除いた「ライムストーンウォーター」と呼ばれるバーボンつくりに必要不可欠な命の水なんです。
雑味がろ過され、カルシウムとマグネシウムなどのミネラルを豊富に含んだ硬水ライムストーンウォーターは、発酵の際に生じる酸を抑える効果もあり、バーボンの旨味を引き出すのにもうってつけ。
その貴重な水源と流域を所有する唯一の蒸溜所メーカーズマークは、世界で評価される最高品質のバーボンを生み出すため、人の手でつくることに徹底してこだわり少量生産を続けてきましたが、このポリシーこそが良質な水を湧き出す湖を涸らすことなく守ることができた要因にもなっています。