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■日本が誇るミズナラ樽原酒

ミズナラ樽原酒が醸しだす独特の香味。今ではジャパニーズウイスキーの特長のひとつとして、世界的に高い評価を受けており、シングルモルトウイスキー山崎において欠かせない、キーモルトとなっています。
終戦後、樽材の調達が困難になった山崎蒸溜所では、窮余の策として、日本産のオークであるミズナラを用いて樽をつくりました。ところが、ミズナラの新樽で寝かせた原酒は木香が強すぎ、必ずしも高い評価を得られませんでした。しかし、辛抱強く熟成を続けていると、新樽では強すぎた木香が、白檀や伽羅を思わせる豊かな香味に変化していったのです。熟成の神秘を表す出来事のひとつと言えましょう。
時を経たいま、ミズナラ樽原酒が生み出すオリエンタルな香味は、世界のウイスキーファンを虜にしています。「山崎ミズナラ 2017 EDITION」は、サントリーが保有するミズナラ樽原酒のうち、18年以上熟成させたものだけをヴァッティングし、ミズナラ樽の真骨頂ともいうべき、高貴で奥深い香味を実現しています。

■価値を伝えるパッケージデザイン

ラベルには、約1500年の歴史を持つ越前和紙を使用。生地は、和紙本来の表情や深みを再現するため、楮（こうぞ）100％でつくられています。日本古来の板貼りでゆっくりと乾燥して仕上げることで、和紙に厚みを持たせ、更に「山崎」の筆文字にはなめらかなふくらみを持たせ、豊かさと力強さを表現しています。
そして、木箱にはウイスキーの熟成に使用していた樽材を使用。サントリーウイスキーの貯蔵樽として役目を終えた樽材を使用することで、「山崎ミズナラ2017 EDITION」の価値を支える、時間の重みや熟成の深みをその外観からも感じていただけると思います。

■ジャパニーズウイスキーの代表格「山崎」ってどんなウイスキー？

ウイスキーファンをこれほどまでに虜にしてしまう山崎とは、いったいどのようなウイスキーなのでしょうか。
山崎はその名が示す通り、山崎という場所で作られています。
山崎は名水の湧き出る場所として知られており、その水は良質のウイスキーを作るスコットランドと同じ軟水で、ミネラルバランスも抜群に良かった上に、ウイスキー作りの環境としても申し分ありませんでした。
サントリーの創始者鳥井新治郎は、スコットランドウイスキーの権威として知られていたムーア博士の心を持ち前の情熱で揺り動かし、門外不出とされていたウイスキーの醸造法を教わってきたとされています。
門外不出の醸造法に、スコットランドの上質なウイスキーを作り出すのと同じ水と環境という条件が揃ったことが、山崎を国内はもちろん世界中に名酒として知らしめることになったのです。